SSブログ

年越しのご馳走

クリスマスが終わって、テレビでは年越しのメニューが話題である。ここでは、フォワグラに代わって生牡蠣がトップの地位を占めている。

困ったことになった。父は生牡蠣が大好物。先週、1度、生牡蠣を買ってきてもらい、私が開けた。14個、開けるのは大変だった。昨日のニュースでは怪我、それも大怪我する人もいると言うのだ。急に怖くなった。

日曜日担当のお手伝いさんに、生牡蠣を開けられるか、聞いてみると、即座にできない、やらない、危険は犯さない、と拒否される。素っ気ないというより、攻撃的な返事だ。
雇い主である高齢者の好みを、年越しの食卓に載せようという気持ちはない。

生牡蠣という言葉を耳にとめた父は、もう期待している。いろんな事情でダメなんだ、というと、プルクワ?(どうして)と問ひ返す。
殻を開けられる人がいないというと、自分が開けるという。簡単だ。

昔出来たことを今でもできる思い込んでいるから、説得が大変なのである。
今日のお手伝いさんは自分のペースでやらないと、怒り狂う。もっとも苦手な人なのだ。

危険を押して買ってきて、私があけるか、あと5分で決めなければならない。
nice!(0)  コメント(0) 

席を譲られて

今日もメトロで席を譲られた。5月に来た時にはなかった現象だ。パリジャンが急に親切になったのか、それとも、私がチャーミングになったのか、そのどちらでもなさそうだ。
理由は分かっている。私の白髪混じりの髪のせいだ。せいだ、と言ってはいけない。おかげといわねばならない。

今日は往復共に、譲られて、嬉しいような、寂しいような、である。
6月以来、髪を染めることをやめた。いまでは、白髪と黒い髪、グレーの部分と3分されている。まさか40歳以下に見られることはない。髪を染めていた時はそんなこともあったのだが。。。。

これまで、譲る事はあっても、譲られることはなかった。この逆転、当然のこととして受け止めている。体がそれを求めているのだ。メトロやバスの急な動きについていけず、すぐによろめく。自分でも危なっかしい。

今日、譲ってくれた男性は、古い友人に似たインテリ風の人だった。彼はどうしているだろう。

nice!(1)  コメント(0) 

4 時のお茶

こちらに来て、日本との時間の感覚の違いに、なかなか慣れないでいる。
夕食に招かれる時、8時と言われても、それは集まる時間で、それからアペリティフ、食事が始まるのは
9時、というのが相場だ。

お付き合いしているひとたちの高齢化(私自身も含めて)、また単身になっていることもあろうが、お茶に来て、と言われることも増えた。
お茶に招かれるのは、こちらとしても都合がいい。気も張らず、気軽に行ける。

指定される時間はいつも4時、こちらのやり方なのだろう。
代父の家に居候している身だから、夕餉の準備もいらないし、4時から1時間くらいの歓談はいいのだが、やっぱり日本での習慣が離れない。

昼ごはんは12時、おやつは3時、そして、主婦たるもの、夕方には、家にいなければ、と思ってしまう。一人きりの生活になって、夕方5時にはすることもなく、夕食の支度を始めていたから、この時間になると、落ち着かないのだ。

1月1日4時、以前からお知り合いのご近所の老婦人にお茶に招かれている。お年始という感覚でもないし、普段のつもりで行けばいいのだろう。
なんで、こんな特別の日に、私を招ぶのだろう、と思って気付いた。彼女も一人、特別な日だからこそ、きっと1日中、一人でいるのに耐えられないのだ、と。
nice!(0)  コメント(0) 

クリスマスツリーの行方

クリスマスを過ぎて5日、ここフランスでもクリスマス気分は終わった。街のなかや商店、もちろん家庭の中には、まだツリーが飾られているのだが、気の早い人もいる。

26日には、早、通りにツリー
nice!(0)  コメント(0) 

巻き作りの結果

今、昼食が終わりました。巻き寿司を2本、つくったのですが、火を使ったのは、卵焼きだけなのに、とてもつかれました。

玉子焼き器なんて当然ありません。この家にあるのは、どれも半分こわれたような道具です。クレープを作るような薄い、丸型のフライパンをつかいました。油はオリーブ油だけです。卵は、新しく買ってきてもらったのですが、4個残っていたのがあって、それを全部使うことにしました。

慣れない道具、箸もフライ返しもなく、どうにか作ったのですが、失敗したのは、ガスの火を超弱のところにしたままでした。焦がしてしまったのです。

サトウのご飯も、電子レンジではなく、熱湯でしたら、浮き上がってくるし、15分もかかるのです。
1個はお湯で、1個はチンでしました。粉の酢を混ぜて、冷ますのに団扇も扇子もなく、なにかであおいでも思うようにはいきません。

外国で和食を作るには、いろんな苦労があることを思い出しました。サーモン、アボカド、玉子焼き、たっぷりいれて巻きました。

代父はもう好奇心もなく、何も言わずに口に入れています。醤油とわさび、これはなんだ?と聞きはしましたが、美味しいとも、まずいとも言わず、黙々とです。お手伝いさんは娘の1人が菜食主義で、巻きもつくるらしく、興味を示してくれました。

半分成功、半分失敗でしょうか。
nice!(0)  コメント(0) 

これからマキを作ります。

今日はやけに寒い。雨もふってきた。昼、代父とお手伝いさんをレストランに招待するつもりだったが、この寒さ、代父には無理だし、私だって出かけたくない。

週日担当のお手伝いさんは今年、今日が最後、何かしたい。したがって、マキ、つまり巻き寿司を作ることにした。

サトウのご飯を持参している。これを温め、酢を混ぜる。卵焼きを作って、スモークサーモン、アボカド、具はこれだけだ。

昔は和食大好きだった代父だけれど、この頃は昔から食べ慣れたものに回帰している。

気に入ってもらえるか、がんばります。
nice!(0)  コメント(0) 

Fondation Lou’s Vuitton へ

リヨンから来た姪をどこへ案内するか、となって、彼女が選んだのは、現代アートの展覧会であった。Fondation Louis Vuitton のことは、以前のその建物の斬新さ、言葉を変えれば奇抜なさで耳にはしていた。

アメリカの現代美術館MOMAの展示をやっているという。全くの新しい美術館、姪がすぐに検索すると、なんと、最寄り駅であるサブロンの近くだという。灯台元暗しのいい例だ。

この時期、来館者は少なかろうと思っていたら、とんでもない。行列している。油断だった。フランスの美術館、博物館は、この頃では予約が必要なことがある。その場で切符を買ってもいいのだが、行列する必要があったり、その行列がとても長いことがある。

寒い、寒いなか、30ふんほど待って入場できた。建物の中は階段やエレベーター、エスカレーターが入り組んでいる。しかし展示室は人の流れや展示室の番号を見れば、そう難しいことはない。
現代美術だから、いろんな展示物があるのは言うもがなである。

どうも落ち着かない。綺麗に磨かれた水道の蛇口、これも芸術か、と古い人間の私は思ってしまうのだ。映像もあるし、写真も展示されている。興味があるけれど、感動したとは言えない。
姪は喜んで、次はニューヨークで見ます、という。どうぞ、お好きに、だ。

しかし、このチョイスの多さがパリの魅力だ。
nice!(0)  コメント(0) 

義務化されるワクチン11種

2018年1月1日から、その日以降に生まれた子供から、これまで3種だったワクチンが11種に変わることになった。
ワクチンの種類もちがう。これまでの3種とは、破傷風、ジフテリア、小児麻痺だったが、次なる11種は、次の通りである。

百日咳、はしか、おたふく風邪、風疹、B型肝炎、髄膜炎、インフルエンザ、肺炎球菌、なのだが、これだけの予防接種が必要なのかどうか、疑問を呈している父母は多いようだ。

これらの接種をしていないと、保育園や小学校に登録できないという縛りがかけられている。

私は出産の経験がないから、子供に必要なワクチンがなんなのか、判断できない。果たして有効なのか、副作用はないのか、疑問は多い。
11月にはインフルエンザの予防接種を受けたのに、フランスに来てすぐ、風邪をひいたのはなんなのか。風邪とインフルエンザは違うと言われそうだが、私にしてみれば、大した違いはない。

ワクチンが有効なのは、歴史が証明している。今回、接種の義務からはずれた3種おの病気は、一応克服されたとみなされている。しかし、10数年前、アフリカにいた時、WHOの活動の一端として、乳幼児にポリオのワクチン投与を手伝った。口のなかに、数滴垂らすだけのことだ。

果たして、アフリカでは撲滅されたのか、疑問でならない。おかみの決定だ。まさか、判断ミスはないのだろうが、親ならずとも、まさかのケースが心配される。
nice!(1)  コメント(0) 

歯磨きチューブと入れ歯固定剤と間違うなんて

今回、歯磨きは旅行用のものだけできた。2週間、朝、昼、晩と3回歯磨きをしているので、チューブが残り少なくなった。

出かけたついでにモノプリに寄って歯ブラシとチューブを買った。メガネをかけていなかったので、細かい字は読めない。歯ブラシの下にあるものを適当に選んだ。

どうも違う。なんだかねばっこい。フランスの歯磨きはこんなものか、と思いつつ、2日間、食後に歯を磨いていた。なんでこんなに奇妙な感じのものをフランス人は使っているのかしら、とついにチューブをよく見た。

Fixodentと大きく書いてある。上には小さい文字で、creme adhesive pour protheses dentaires とある。なんと、入れ歯の固定剤、日本で言うならポリデントを歯磨きに使っていたのだ。急に口の中が気持ち悪くなる。

お店で選ぶ時も、歯磨きするときも、メガネをかけず、習慣的にしているとは言え、なんということ、
自分が情けなくなるやら、可笑しいやら、一人で落ち込んだ。

フランスはやっぱり外国なんだ。
nice!(0)  コメント(0) 

経済の自由化

今日は突然、南仏に住む代父の息子が現れた。今日来ることはある程度予告はされていたので、突然とは言えないのかもしれないが、確認の電話もないし、果たしてくるかどうか、半々の確率だった。

パリジャンとは違う空気を持っている。南仏で数十匹の羊を飼い、別に運送業もしているのだそうだ。現業に属しているだけに、ストレートな表現が理解しやすい。

彼が住んでいる場所からツーロンへ出て、TGVで来たという。エックスへ出る手段もあるけれど、エックスの駐車場は場所が少ないことと、駐車料金、あるいは駐車場以外の場所に停めていた場合の罰金が高いのだそうだ。

それから、この頃、パリやいろんな町での駐車違反が、警察ではなく、民間の会社が担当しているという話題になった。以前であれば、警察官、あるいは駐車違反を取り締まる人が1台1台に、違反切符を貼っていったものだが、いまや、民間の会社の人が、オートバイあたりで、違反車のナンバーを写して、それで違反切符が送られてくる、ということらしい。違反の料金は市町村ではなく、会社の収入になるわけだ。

今では、オートルートの料金も民間会社に委ねられている。そのかわり、工事なども民間会社の責任だ。市町村、あるいは国は多大な出費から解放された。

空港も同様、水道だって、Veolia という会社がほとんどを支配している。鉄道や高速道路はVinci という会社だそうだ。
Liberation de economie と、マクロン大統領も推し進めているけれど、果たして、安全性やが保たれるか、収益を重視しすぎて、住民の利便性は無視されはしないか、いろいろ問題はある。

日本でも、郵便を始めとして、民間に委託などが進んでいるけれど、なんだか怖い気がするのは、古い時代の人間だからだろうか。


nice!(0)  コメント(0)