2万8千９００ユーロ

フランスで驚くのが長寿番組の多いことである。２０年、３０年など、ザラのようだ。
この家では、テレビはテレビ室でみることになっているので、台所や寝室で見ながらができない。
夕方、4時過ぎから、暇で時間を持て余すと、テレビの部屋に行く。

よくみるのは、Question pour champion やlettres et chiffres である。これらの番組がいつから始まったか、しらないが、フランスと関係が出来てから、ずっとみているから、２０年以上であることは確かだ。司会者の交代はあったけれど。

先週、question pour champion で、１週間を勝ち抜いたチャンピオンがでた。この番組、大変な雑学知識を求められる。得意分野だけでは済まない。質問が早くて、なかなか聴き取れないし、そんなに雑学もないから、私が答えられるのは番組中、１問か２問にすぎないけれど。

1週間かちぬいた賞金が28900ユーロであった。

一緒に見ていたアフリカ出身のお手伝いさん、うーんと唸っている。その賞金がほしいという。
アフリカに1ヶ月は帰れるなー、と言っている。
頑張れ、この番組で勝ち残ればいいんだよ、と励ますが、道は遠そうだ。

亡くなった代母も大好きだった。博識な代父より、正解率は高かった。そんなことを思い出しながら、寒い冬のパリの時間を過ごしている。