SSブログ

無償の愛

今朝のF2,ホームレスへの救援活動が始まったことを報じていた。ホームレス、フランスではSDF(Sans Domicile Fixe)あるいはSans abriという。いづれも決まった家がない、という意味だ。

フランスでは、12月になると、レスト・デュ・クール(心のレストラン)も始まるし、食料銀行とよぶのだろうか、Banque alimentaireも開かれる。

慈善団体、宗教色のあるもの、非宗教のもの、を問わず、いろんな団体がホームレスや貧困家庭が冬場を乗り切れるようにがんばる。

今日の放送では、一般人が家のない家族に、宿泊所を提供する、という例があった。パリで4部屋のアパートに住んでいる年金生活者の女性は、トルコ人の5人家族に、部屋を無料で提供していたし、ある商店主は、夜の間、お店の床にマットレスを敷いて、家族が眠れるようにしていた。

無償の愛、こんな言葉を教えてくれたのは、私の代父である。彼はカトリック信者として、慈善運動にも関係していた。経営者としての厳しい経済感覚を持ちながら、慈善の行為を示すのに、寛大であった。
おそらく、私との付き合いもそんな一つかもしれない。対価を求めない、これが大切なことだ、と言われた。

私にはなかなか無償の愛というのは難しい。母も情けは人のためならず、とよく口にしていた。

我が家に知らない人を迎え入れられるか、あるいは、”ああ無情”の神父様ではないけれど、銀製品を差し上げたものと言えるか、せいぜい、年末の寄付をしたり、バザーに参加する程度のことだろうか。

もう一歩、こういった社会活動に踏み出さなければ。しかし、日本で何年か前にテント村などが出現したこともあったが、今は聴かないが、ホームレスの問題は解決したのだろうか。
nice!(1)  コメント(0)