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経済の自由化

今日は突然、南仏に住む代父の息子が現れた。今日来ることはある程度予告はされていたので、突然とは言えないのかもしれないが、確認の電話もないし、果たしてくるかどうか、半々の確率だった。

パリジャンとは違う空気を持っている。南仏で数十匹の羊を飼い、別に運送業もしているのだそうだ。現業に属しているだけに、ストレートな表現が理解しやすい。

彼が住んでいる場所からツーロンへ出て、TGVで来たという。エックスへ出る手段もあるけれど、エックスの駐車場は場所が少ないことと、駐車料金、あるいは駐車場以外の場所に停めていた場合の罰金が高いのだそうだ。

それから、この頃、パリやいろんな町での駐車違反が、警察ではなく、民間の会社が担当しているという話題になった。以前であれば、警察官、あるいは駐車違反を取り締まる人が1台1台に、違反切符を貼っていったものだが、いまや、民間の会社の人が、オートバイあたりで、違反車のナンバーを写して、それで違反切符が送られてくる、ということらしい。違反の料金は市町村ではなく、会社の収入になるわけだ。

今では、オートルートの料金も民間会社に委ねられている。そのかわり、工事なども民間会社の責任だ。市町村、あるいは国は多大な出費から解放された。

空港も同様、水道だって、Veolia という会社がほとんどを支配している。鉄道や高速道路はVinci という会社だそうだ。
Liberation de economie と、マクロン大統領も推し進めているけれど、果たして、安全性やが保たれるか、収益を重視しすぎて、住民の利便性は無視されはしないか、いろいろ問題はある。

日本でも、郵便を始めとして、民間に委託などが進んでいるけれど、なんだか怖い気がするのは、古い時代の人間だからだろうか。


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クリスマスプレゼント

プレゼントを伴うクリスマスを迎えたのは何年ぶりだろう。小さい頃、我が家では家族でクリスマスを祝っていた。クリスチャンではなかったけれど、母が賑やかな事が好きだった。しかしお料理の準備だけで家計は枯渇、プレゼントまで余裕はなかった。

そこで登場するのが、母の妹である。未婚で働いていた。自分で自由になる財布を持っていたので、一族のサンタクロース役を引き受けていた。なにを貰ったのか、覚えていないけれど、そのプレゼントがどんなに嬉しかった事か。

大人になって、東京で一人くらしを始めたものの、一人のクリスマスは寂しい限りだった。その解決策は自宅でパーティをして、人を集めること。そのパーティーで、各人がプレゼントを持参、交換するというものだ。予算も小額、大したものではないけれど、プレゼントは貰えた。

そして今年のクリスマス、これが一般的なものか、一件の例で判断はできないけれど、ものすごい数のやりとりだった。
出席者がそれぞれに1つ以上のプレゼントを用意している。ツリーの下には綺麗に包装された品々が山となっている。私はともかく、姪は突然の参加であるし、プレゼントまで期待はしていなかった。しかし、ちゃんと用意さえていた。

代父は、彼の好きなポルトーを2本、年代もので、大瓶もある。ショコラ、日本に関する本、マロン グラッセ、CD、誰から何が贈られたのやら、包装をとけばわからない。
床はみんなが破った包装紙、リボンが散らばっている。何という無駄な、と思わないでもない。

集まった人たちはお互いに親しいわけだから、好みも承知なのだろう。人数/プレゼント数、指圧機など持ち帰りできるやら、疑問なものもある。
開くたびにハグをする。私たちにもそれなりに僻まなくて済むようなプレゼントが準備されていた。

もう来年はないだろう
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