SSブログ

to buy, or not to buy,広辞苑第7版

岩波書店から、毎月「図書」という出版案内が出ている。
以前は購読していたけれど、今は、神保町に住む友人が、書店を見て歩くとき、見つけてはその月の号を送ってくれる。
数日前、2月号が届いた。
30ページくらいの厚さというか薄さというのか、これも自分では決められないのだが、それだけのページ数でありながら、岩波書店の出版物の質の高さ、あるいは内容の固さ、などで読みでのあること!
さっと目を通すなかで、後半の新刊案内のページに目がいった。

辞典のページがあった。岩波書店の名を知らしめす「広辞苑」がある。
第7版とある。
えっ!第7版!
我が家の広辞苑をみると第4版である。
いつの間に第5版、第6版がでたのやら、記憶にない。

なくなったつれあいも、私も辞書は大好きだ。
英語、フランス語の辞書は、二人分でたくさんあった。
私はその昔、短歌の結社に入っていたこともあって、広辞苑はお金がないにも関わらず持っていた。
言葉に疑問が生じると、まずは辞書で調べなさい、と短歌の先輩から言われ、知らない古語にも、使い方が変わった新語にも、まずは広辞苑に載っているかどうか、どう説明されているか、それを確認するのが常だった。

でも、だ。短歌をやめてからもう半世紀、辞書を使うこともほとんどなくなった。
この頃は、携帯の検索というのを使っている。使い勝手は悪い。けれども早い。
その内容に信頼を持てない。でも便利だ。
厚ぼったい広辞苑を、書棚から出して、ページをめくるのに、時間がかかる。
携帯ならほとんど即時だ。
だけど、携帯にのる説明が正しいのかどうか、疑問である。

広辞苑だと、最終の部分に、執筆者、校閲者の名前が載っている。
その分野の専門家、それも信頼できる人たちのお名前だ(と思う)。

「舟を編む」という辞書造りをテーマにした本がある。
辞書造りには、ある仏和辞典について協力したことがあって、協力者として名前が載ったことがあった。
とっても嬉しかったこと、誇らしかったことを覚えている。

さて、第7版、普通版で9900円、机上版で15,400円、
買いたい、けれど、高い。
そして、残りの人生で何度使うか?
そして、第4版を処分することになる。その罪悪感をどうするか?
第7版がなくても、今の生活になんの不都合もない。
本屋さんで見てみよう。と思ったが、本屋さんてないところだ。
広辞苑を置いている本屋さん、どこにいけばいいのやら?
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。