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エイズとALS

今朝、BSの海外ニュースをみていて、数人のニュースキャスターが赤いリボンをつけているのに気づいた。しかし、それが何を表すか、ピンとこなかった。

車を運転していて、ラジオを聞いていると、12月1日は世界エイズデーだという話をきいた。そうだ、エイズ撲滅なのか、なにしろエイズに関するリボンだと、思い出した。

一時期、エイズはわけのわからない病気で、空気感染する、まで言われたりしたことがある。性交渉、あるいはキスをしただけで感染する、ホモだけに表れる病気だ、などと偏見も激しかったけれど、今では治療薬もでき、恐怖を覚える病気ではない。

それでも、完全に治癒するのか、まだそこまでいかない難しい病気であることは変わらない。それに、まだまだ日本でも患者が増え続けているのだそうだ。

そうしてみると、世界エイズデー、メディアで扱われていいはずなのに、昨日、テレビの報道番組ではそれに触れたメディアはあっただろうか。
相撲のスキャンダルを、たいした新情報もないのに、同じ映像を繰り返し流したり、同じ話を少し言葉を変えていっているだけ。

あるいは、天皇退位の日が決まった、とNHKは長い特番を組んだし、この2つのテーマで日本はあふれかえっていた。

エイズは過去の病気ではない、と思いながら、またALSについても思い出した。これはいつのことだったろうか。バケツから水をかぶって、さらに寄付をするというひょうきんな運動が世界中をかけめぐった。
アメリカの元大統領も参加したし、ITのお金持ちもバケツの水に加え、目をむくような高額の寄付をしたものだ。

私は水はかぶらなかったけれど、その昔、ALSでとても大切な人を亡くした経験から、この運動を好ましく思い、少額ではあるけれど寄付をした。

この運動はその後どうなったのだろう。ALSの団体は、それ以後、きちんと寄付を得ているのだろうか。
先日、篠沢教授がとうとう亡くなられた。iPS細胞を使った治療法が模索されているが、まだ実現してはいないようだ。

日本のメディアも、もっと広く、ニュースを扱ってほしいものだ。
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