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4 時のお茶

こちらに来て、日本との時間の感覚の違いに、なかなか慣れないでいる。
夕食に招かれる時、8時と言われても、それは集まる時間で、それからアペリティフ、食事が始まるのは
9時、というのが相場だ。

お付き合いしているひとたちの高齢化(私自身も含めて)、また単身になっていることもあろうが、お茶に来て、と言われることも増えた。
お茶に招かれるのは、こちらとしても都合がいい。気も張らず、気軽に行ける。

指定される時間はいつも4時、こちらのやり方なのだろう。
代父の家に居候している身だから、夕餉の準備もいらないし、4時から1時間くらいの歓談はいいのだが、やっぱり日本での習慣が離れない。

昼ごはんは12時、おやつは3時、そして、主婦たるもの、夕方には、家にいなければ、と思ってしまう。一人きりの生活になって、夕方5時にはすることもなく、夕食の支度を始めていたから、この時間になると、落ち着かないのだ。

1月1日4時、以前からお知り合いのご近所の老婦人にお茶に招かれている。お年始という感覚でもないし、普段のつもりで行けばいいのだろう。
なんで、こんな特別の日に、私を招ぶのだろう、と思って気付いた。彼女も一人、特別な日だからこそ、きっと1日中、一人でいるのに耐えられないのだ、と。
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