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インフルエンザ対策

今、パリではインフルエンザが大流行中だという。時々テレビに映される病院風景は、患者であふれ、病室は足りず、廊下までベッドがおかれている。

フランスに到着後、すぐに喉をやられ、鼻はグズグズ、クシャミはするし、たんhsひっきりなし、と最低の状態になったものの、熱はないし、インフルエンザではなかろうと、自然治癒に任せたのだった。

テレビでも、インフルエンザ予防にこういうことをしなさいと、注意を喚起している。
まずは
手洗いだ。外出から帰ったら、手を石鹸あるいはなんと呼ぶのだろう、日本でもスーパーや病院、人の集まる場所の入り口に置いてある手を消毒するもので、手を清潔にすること。
次は、鼻をかむ時、咳をするときは、紙のムショワール、つまりちり紙、ティッシュペーパーを使いなさい、と言う。

フランス人はハンカチで鼻をかむ、そして、何度も同じハンカチを使うのが習慣だ。テレビでわざわざ言うのだな、と実感した。保守的な父も、今ではティッシュを使っている。ただし、1回の使用ではすぐに捨てないことがいかにもフランス人であり、高齢者である。テレビでは、すぐに捨てなさい、とも忠告する。

これを書いていて3番目の注意を忘れてしまった。いずれにせよ、うがいについては言及がない。
私は、外出から帰宅すると、自動的に手を洗い、うがいをするのだが、こちらの人はあまりしないようだ。また、マスクは論外で、外で見かけたことはない。

だから、咳はし放題、ミクローブは放散され放題だ。

30日あまりを経て、私の症状もだいたい治った。予防接種が効いたのか、体力があったからか、とうとうティッシュの箱を2個も消費して、自前で買ったけれど、これから1週間を大事にしていかなければ。
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捨てる神に拾う神

なんでもかんでも話していると何かの糸口が見つかることがある。

昨日、ランチとお茶、2つの招待を受けて、フランス語尽くしの1日だった。流石に頭の中は、フランス語の奔流が流れている(嘘っぽいけど)が、拒否反応も出ている。

夕食時、コンゴ人のお手伝いさんに、日本語で話そうよ、と持ちかける。もちろん、一語も通じない。
フランス語漬けで嫌になったのよ、別の言葉で話したい、というと、リンガラ語ならいいよ、という。

アフリカにいた時、リンガラ語は少し覚えたけれど、17年もたって、もう記憶に残る言葉は数語だ。
それでも、その数語を口にして、お手伝いさんと面白がった。
そういえば、家にリンガラ語とフランス語の辞書がある、と話す。
お手伝いさんがそれを欲しいという。

これらの辞書は、連れ合いが現地かフランスで求めたものだ。彼が亡くなり、私ももうリンガラ語を習う気はない。何か利用の方法は?といろいろ声をかけて見たが、欲しいという人は見つからず、困っていた。

送料はかかるけれど、使ってもらえれば、気持ちの上でも救われる。

そして今日は、長年の友人とランチをしていて、GEM という辞書の話になった。とても小さい辞書だ。
彼女はこの辞書を愛用していたのだが、引っ越し荷物を全て盗まれ、この辞書もその中に入れていたとのこと。
我が家の辞書コレクションにあるかも、というと、欲しい、とい返事。

本ももちろんだが、辞書も捨てられないでいた。英語、フランス語、ロシア語、イタリア語、それに、アフリカのリンガラ語、マダガスカルの言葉、必要に応じてか、好奇心のゆえか、連れ合いと競争で買ったものもある。

今、辞書を使う人が少なくなって、需要がなくなったそうだが、前世紀人の私はもったいなくて捨てられない。

こうして、拾う神に巡り会えた。話はしてみるものだ。
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