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フランスも少子化

「心配な出生率の低下」という見出しがフィガロの一面に載った。フランスで出生数が激減しているのだとか。
2007年には8180⃣0⃣0⃣であった出産数が、10年後の2017年には757000に減ったという。長く出生率2以上をキープしていたのが、1,88まで落ちて、人口減少の道を歩み始めたのだ。

お茶に呼ばれた家で、近頃の若者は結婚しないという話になった。日本ならわかるのだが、フランスでも結婚しないのか、と意外に思った。
理由は、日本と同じく、経済的な不安、格差、それにITが発達したことで、コクーンの生活に慣れていること、またフランス独特な理由では、PACSのカップルもいること、などがあげられていた。

きわめて保守的な家庭であるそのお宅では、離婚は恥ずべきことでもあり、子どもの一人が離婚したのよ、と弁解っぽく話すのだった。

それでも、私の知っている家庭での子供の数は多い。3人以上の子供がいると、大家族としての優遇が受けられる。手当も子供の数が多ければ多いほど、多額になるし、優遇措置も増える。

日本は出生率が1,22程度だというと、それは危機的ね、と言われる。そうなると、それが子供のいない自分のせいのように感じてしまう。

フランスは出生率回復のための施策をどうするのだろう。

「フランスはどう少子化を克服したか」(高崎順子著、新潮新書、2016)では、女性に子供を産んでもらうために、社会が育てる、的な施策の実例をあげていた。日本も参考にしたらいい、と思うものがたくさんあった。

この本が日本で出たときには、すでにフランスの少子化が始まっていたことになる。

しばらくはどう対策がとられるのか、注視していくことにする。


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