SSブログ

1月6日はご公現祭

今日6日は、生まれたばかりのイエスを、東方の3博士顔訪ねて来た日として、ご公現祭として、お祝いされる。

この頃、とても盛んに行われているようで、この日に食べられるガレット デュ ロワというお菓子が売れに売れているそうだ。家庭でも職場でもこのお菓子があれば、簡単にお祝いできる。

中にアーモンドの餡を挟んだパイ地の丸型のお菓子で、特徴なのは、一つの小さなものが隠されているということだ。昔はそら豆が隠されていたらしいが、いまでは、いろんな形の陶製のものが入れられている。誤って食べたり、飲み込んだりしないように、化学的変化のないもの、簡単に割れない、というので、陶製が選ばれているようだ。

ちなみに昨日我が家でいわったのだが、小さな陶製のエクレアがはいっていた。

このお菓子を切り分け、フェーヴと呼ばれるこの陶が入っている人、男性であれば王様に、女性であれば女王様になって、お菓子と共についてくる王冠をかぶる、というたわいもないお祝いだ。

代父によると、このお祝いは地方的なものだったらしいが、今ではフランス中行われるようだ。
代父はこのお祝いが大好きで、以前、代母も元気だった頃は、甥や姪、総勢20人以上招いてお祝いしていたという。

昨日、フェーヴを当てたのは父だった。王冠をかぶせて、王様に敬意を示すと満足そうにしている。そして、ガレットも大きな切れを手で食べている。ナイフもフォークも使わない。そういう習慣なのだとか。

このお祝いも、6日にこだわらず、クリスマス後の週末にする家庭も多いとのこと。あるいは、この日をもって、クリスマスの飾りを片ずける家庭も多いのだそうだ。

ここはもう家庭とは呼べないような独居の家だが、こうして、いくらかの慣習をキープしている。
2月のクレープの日には、もう私はいない、と言うと、代父が寂しそうな表情をみせた。
nice!(0)  コメント(0) 

大本山ノートル・ダーム寺院へ

昨日、雨が降っていない。これは吉兆とばかりに、午前中出かけることにした。目指すはノートル・ダム寺院である。

我が家からは、メトロ1号線で1本でいける。オテル ド ヴィル(市庁舎)で降りて、セーヌ川を渡れば、そこに寺院がある。10時ちょっと前に着いた。行列という人数はいない。ほとんどすぐに入ることができた。

大寺院だから、ちょっとやそっとの人数なら混雑の感がない。真ん中の祈りの人のための通路を通り、最前列に座った。
大本山で何を祈る?主の祈りを唱えながら、この寺院に来てよかった、と安堵感が湧き上がる。

一昨日はサン=ジェルマン でプレ教会、昨日はミラクルーズ教会と行って、それぞれに静かにお祈りすることができたが、この寺院、大本山効果と言うのだろうか、特別な雰囲気だ。

こんな感覚があるから、みんなヴァチカンにも行きたがるのかも、と思う。

周りは静かに祈りを捧げる人がほとんどなのに、私の後ろに座った韓国人のカップル、小さい声ではあるが、おしゃべりが耳障りだ。お静かに、と注意をする。

連れ合いが亡くなった今、健康や平穏を祈る対象は代父だ。具体的な対象を考えず、ただただ頭を下げ、祈りの言葉を唱える。

観光で最初にフランスへ来て以来、この寺院に足を運んだだろうか。ステンドグラスの見事なこと!ステンドグラス作りを趣味としている姉が一緒なら、狂喜したことだろう。

プロヴァンスの農村風景で、それは見事な大きいクレシュが設置されていた。さすが大本山、と感嘆する。

何か大きな満足感に満たされて帰途についた。
nice!(0)  コメント(0)