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ソルドが始まった

1月になると、すぐにソルド、セールが始まる。以前なら血が騒いだところだ。
しかし、ソルドでいい経験はない。この時とばかりに行ってみるが、自分のサイズや、好きなスタイルはなくて、残り物の中から、これなら、というものを選ぶのだった。品物によって、最大50パーセントの割引になるが、割引率のいいものはあまり売れていないもの、もともと売れ残りというわけだ。

高級ブランドの店で、無理をして買ったものの、袖を通したのは数回、なんていう服が、今でも数着残っている。着ていない、古ぼけていない、未練が残る、捨てられない、と繋がっている。

せっかくソルドの季節にいるのだが、もう買い物に気持ちが動かない。
今日はソルドが始まって、最初の土曜日、人がわんさと群がっている、と言われて、その見物を兼ねて、街中に行った。
しかし、高級品の店など、閑散そのものだ。入り口に控えている制服の男性が暇そうな顔で、外を見ている。

モノプリといったアラン フィガレというシャツの店に行ってみた。毎回、シャツを買うのだが、いつも5月なので、夏物になってしまう。冬の品揃えをみてみたかったし、50パーセントもの割引の中で、気に入ったものがあれば買ってもいい。

がっかりだった。客もいない。店員が大きな声で私語を交わしている。一通り見て回ったが、声もかけてこない。付きまとわれるのはいやだが、何かお気にめしたものはありますか、の一声はかけてほしいものだ。

前回は、とても好感の持てるロシア人の売り子が、親切に応対してくれたので、3枚も買った。

通りのソルドの札が貼ってある店は多いけれど、客はいない。

何をどこで買えば、ソルドの醍醐味が味わえるのか、私のフランス実学はまだまだ初心者の域を脱せないでいる。
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