SSブログ

パリジェンヌにならないか?

昨日、代父の甥、といっても代母サイドの甥だが、新年の挨拶に訪れた。ちょっと風変わりなところがあって、正統派のわたしには彼の真意が計れないこともある。
きっとその一つになるのだろうが、今回のパリ滞在も終盤だ、と話すと、帰る必要があるのか、と聞いてくる。つれあいを亡くしていることは承知だ。

代父も喜んでいるのだし、もっといればいい、という。もう、こちらとしては帰りたい一心になっているというのに。

いっそ、パリジェンヌになればいい、と彼は続ける。日本とフランス、半分半分に暮らしたら?と言うのだ。フランス好きな私にとって魅力的な申し出てではある。

でも、彼の申し出だけで事が進むわけではない。この家の娘が承知しなければならない。ただでさえ、私が彼女のべっどるを占拠しているので、彼女に不都合をもたらしているのに。

甥は彼女も反対はしないはずだ、という。
考えてみると、昼間はお手伝いさんがいるけれど、夜間、代父はひとりきりだ。みんなそのことを心配しているのだが、人を頼むととんでもない費用がかかるのだろう。

この1ヶ月近く、私がいることのメリットを感じたらしい。
さて、1ヶ月で里心の付いている私が、もっと長く滞在できるものだろうか。
でも、一面、いろんなところで弱って来ている代父をみると、そばにいるべきかも、という気持ちにもなる。

今朝もお手伝いさんは遅刻、代父は早起きしてしまった。一緒に朝食を取りながら、私が帰国した後が心配になってきた。
nice!(0)  コメント(0) 

マドレーヌ寺院に行きました

今日はマドレーヌ教会に行きました。マリーマドレーヌは私の洗礼名、大本山の次に行くべき場所です。これで6日連続の教会巡り、お祈りもし尽くしたような気もします。きっととても清々しい顔になっていることでしょう。

この教会へ来るのも、随分久しぶりです。こんな教会だったのか、と記憶を辿りました。人は多いものの、そんなに騒々しくないので、気持ちも落ち着きます。

外の出て、改めて周囲を見渡しました。ようやく気付きました。ここは、かって必ず足を運んだ場所だったことに。教会の奥にはフォーションが、ちょっと戻って左側にはあのエルメスがあるのです。
エルメスの入って見ました。大勢の客がいます。ストールやスカーフの売り場は群がっている状態です。

昔はパリに来ると、必ずエルメスのスカーフを買い求めたものでした。色や柄が毎年変わるので、友人とこれが今年の柄よ、などと、最新度を自慢しあっていたものだ。
エルメスのスカーフは、品質も特別、何年前のものでも、エルメス、とわかる。これを首元に巻いているだけで、いいものを身につけているなー、と思わせることができるのだ。

今年は細かな柄のようだ。色づかいが微妙で、使い回しもできそうだ。もう10年以上買っていないし、そろそろ新柄を買って、友人に
見せびらかしてもいいか、など考え、価格を見ると、とんでもない。もう私の手が出せない価格だ。

2、3回、売り場巡りをして逡巡した挙句、あきらめた。もうエルメスを身につける時代は終わったのだ。身につけた時代を回顧して過ごすことができるだけでよしとしなければ。
nice!(0)  コメント(0)