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映画「あん」

あんという映画を見た人はいるだろうか。私はたまたま、文庫本で読んだ後、フランスへの飛行機の中で見た。

樹木希林が主役で、田舎か郊外のひなびたところで、ここでお菓子の名前を失念した、お菓子屋の経営を引き継いだものの、材料も質が悪く、売り上げが落ちた。そこに樹木希林演じる女性が現れ、餡作りを引き受けるのだ。

丁寧につくられた餡のお陰で、売り上げは増える。口コミで客も広がって行く。いいことばかりではない。この餡づくりをしている女性の身元も知れる。
もう完治する病気であるが、以前は完治不能の病気として、隔離されていた。

この女性は餡作りから身を引き、いつか死んだことがわかる。

風景も美しく、とても印象に残る映画だった。この映画がフランスでも上映されたらしく、出会ったフランス人の数人が感激したと、私に言う。

2つのことで印象に残った。1つは、こういう映画が好まれたことと、病気を表現するのに、日本では今、禁じられている古い病名を使ったことである。
彼女らに差別の意識はないのだろうが、日本での意識とは違う、と実感した。

まだお菓子の名前が出てこない。
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世界難民デー

昨日(1月14日)は世界難民デーだった(らしい)。不確定な言い方をするのは、教会で、ミサのあとか前に、そういう言及があったのだが、メディアでのチェックをしなかったからだ。 難民問題については、日本に比べてフランスの取り組みはすすんでいる。と言っても、難民の数は桁違いにおおい。 フィガロの記事で読んだのだが、パリにTrottoir des 40 000とよばれる場所があるそうだ。4万人の舗道とでもいうのだろうか。 ヴィレット大通りに難民の受け入れ事務所があるらしいのだが、その受付を待つため、4万人の人が舗道に寝泊まりして、受付を待っているのだとか。 悲惨なことだ。母国ではもっと悲惨であっただろうが、ようやくたどり着いた、救われると思っていた国でも、まず、手続きをするために、露天での起居をしなければならない。 住民の苦情もあって、別の場所に移転は決まっているが、そこでも同じことになるのはみえている。 フランスは難民に寛容な国、とは言われるが、難民の数は寛容でありうる範囲を超えている。 私の住む地域は、日本でいう山の手で、経済的にも恵まれた人たちがゆったり生活をしている。 この地区に足を運ぶ勇気はもうなくなった。せめてと、教会の献金を多目にしたものの、どうも気持ちは収まらない。 PADA:Plateforme d’accueil pour demandeurs d’asile : 127, bd de la Villette
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サウンド オブ ミュージックをフランス語で見る

今日は午後からただ一人の名ずけ子の家にいった。滅多に会えないので、今回、最後にもう一度、というわけだ。

昼ごはんのあとで、melodie de bonheur を見ようという。なんの映画かわからないが、ワインで体も動かないし、ソファに座っての映画鑑賞、日曜日の午後としては申し分ない。

さて、始まって、なんだ、これはサウンド オブ ミュージックじゃないの、と表題の違いにびっくりだ。
そして、フランス語に吹きかえられている。ジュリー アンドリュースの声とちがう。少し老けた声だ。

さて、ドレミの歌はどうなっているのか。
Do le do a non dos
Re rayon de soleil d’or
Mi c’est la moitie d’un tout
Fa c’est facile a chanter
Sol la terre ou vous marchez
La l’endroit ou vous allez
Si c’est siffler comme in merle
Et come ca on reviens a Dooo
となっている。

日本語訳ともちょっと違うし、英語の原文とも違うけれど、ドレミファソラシドはちゃんとなっている。

エーデルワイスの歌もフランス語では違うなーと思いつつ、変わった雰囲気を感じつつみたのである。

フランス人の家庭にどっぷり浸かると、おや違うな、と思うことにぶつかって、面白い。
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