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小さな違い

日仏の小さな違いに戸惑っている。
例えば天気予報で、風速をいう時、日本では秒速だが、フランスでは時速だ。この頃では単に数字だけでフォローして、例えば100キロという数字であれば、暴風だと思う。だいたい、風が強く吹くときでないと、わざわざ言及しないのだから、数字がでてくれば、強風の証だ。

今日は訪問看護師のくる日だった。週に1回、毎日の薬を揃え、血圧を図るために来る。月に1度は採血もする。こちらでは血圧は2桁の数字で表現する。結構アバウトだ。
今日はどうでしたか?と聞くと、サヴァ、という返事。数字では答えてくれない。前回、強いて尋ねたところ13という返事だった。日本なら130から139までの数値になる。130ならそう心配もしないが、139だったら要注意である。

個人情報だから教えないのか、家に一緒にいて、家族と思ってもらえないのだろうか。第一、血圧計計があれば、簡単に測れるから、看護師だよりでなくても、と思う部分もある。

ドクターもそうだ。月に1度の訪問診察があるのだが、5分といない。コートも脱がず、父の血圧を測って、Cava tres bienと言うだけだ。数値がいくつだから、サヴァなのか、こちらとしてはわかりようがない。

胸と背中の音を聴診器で診て、それで終了。ものすごい悪字で処方箋を書く。暗号みたいで、薬剤師も読めないとか。
国によって、制度も違うし、在宅診療もやり方が違って当たり前、それに、父は高齢者ではあるが、寝込んでいるわけでもない。
一概に批判はできない。

我が家ではとうとう在宅介護まで行かなかった。退院して、自宅で過ごしたいというのが連れ合いの希望でもあったが、それも叶わなかった。

しかし在宅介護も難しいものだ。父の介護を手伝いながら、これが連れ合いにしてやれたかどうか、自信はない。
国民性や制度の違いを見ながら、人生勉強のタネには事欠かないでいる。
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