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パリの街が汚くなった

前回の年末年始、そして今回、とパリに来て、観光客ではない動きをしていると、いろんな面が見えてくる。勿論、短期間の滞在で、住んでいるわけではないし、そんなに注意深くもない。

それでも、あれっと思うことがたくさんある。それの第1は犬の糞だ。
一時期、道路の各所に、糞の回収箱が設置されたり、糞回収の道具(掃除機みたいなヴァキュームのホース)をつけたオートバイが、道路にも乗り込んで、きれいに片付けていた、こともあった。

それがほとんどみられない。そして、舗道のあちこちに茶色の落し物が点在している。それこそ、オートバイが走っていた頃、飼い主も愛犬が排泄をすると、持参の紙でくるみ、ビニール袋などに入れて、回収箱に入れたり、持ち帰っていたり(と思う)していたものだが。

ゴミは減った。透明のビニール袋を付けたゴミ箱がいたるところにあるし、昔ほどのポイ捨てが無くなったような印象だ。
タバコの吸い殻は相変わらずだ。そういえばタバコ1箱、先日1ユーロ値上がりして、8ユーロになったらしい。1箱1000円はすることになる。日本ではいくらなのか、私は嫌煙家だし、まわりも非喫煙者ばかりになったので、ついぞタバコの値段に関心がなくなったのだが、1000円もするとなると、徹底して吸うのか、吸い殻は短い。

道路は穴ぼこがそのまま、大きな工事は各所で行われているが、補修といった身近なところがおろそかにされているのだろうか。

蟻の一穴から堤防も崩れるし、今は小さな穴ぼこでも、だんだん大きくなり、車や歩行者が通行に困難を感じるようになる。

これは政府のせいなのだろうか、地方行政のせいなのだろうか。パリよりヌイイの方がまだしもマシ、となると、地方行政の取り組み方にはなるのだろうが、さて、割ときれいに感じていたのは、サルコジ時代か、オランド時代か、その辺はさだかではない。

犬の糞で滑っては、ブログのタネにはなっても、後始末が無残なことになるから、注意の上にも要注意で歩かねば。
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パリの雪景色

今日は3月19日月曜日です。午前7時、起きてすぐカーテンを開けました。ここは建物の最上階、日本でいうと12階になります。大きなガラス戸で広いベランダに出ることができます。
真正面にエッフェル塔が見える、最高の眺望が臨めます。

寒波の戻りで、3日前から、とても寒い日が続いていました。昨日は昼間も雪がちらついて、気温は上がらず、体の芯がら冷えていきました。外出から早々に帰宅して正解でした。夕方には雪は
ちらつく程度ではすまなくなったのです。

今、カーテンを開けてびっくりです。ベランダに雪が積もっています。寒冷地に住んでいるので、雪景色は珍しくないのですが、やっぱり、パリで雪景色ともなると驚きます。それも3月下旬になろうとしているのに、です。

従妹はneige nulle と言っていました。12階の高さで数センチ、外はどうなっているのか、これから見てみます。
一昨日からの寒さのせいでしょう。喉の具合がおかしくなりました。腫れて痛いのです。明日は、葬儀の時、短いスピーチをする予定で、今日は従妹に原稿をみてもらい、練習をするのですが、のどがこんなでは、美声がでません。

さあ、今日は雪ごもりの1日になるのでしょうか。
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疲れ知らずの初老夫婦

従妹は今年70歳になった。しかし何という忙しさだろう。1日として、予定のない日はない。
先週の火曜日、私が到着した日は、自宅でデイネをした。一度、代父の死去でキャンセルしたものの、葬儀が次週になったので、再度復活させたのだそうだ。

次の水曜日はランチの約束があって、ランチでも帰りは夕方だ。

木曜と金曜は、ブリッジのトーナメント。2日ともブリッジに浸りきりで、夕方遅くに疲れ切って帰ってきていた。金曜日は夜、友人宅のディネに招かれており、深夜の帰宅である。

土曜日は私を連れて、両親の墓参り、250キロの距離を運転して、日帰りだ。

日曜日はゴルフのトーナメント、まあよくこんなに毎日出かけて、疲れないものだ。
いや、疲れるのよ、とは言う。でも、体力のあるうちに動いておきたいの、と言う。

彼らの友人達からのも同じ考えなのだろう。やたらと電話がかかってきて、ランチだ、ディネだと約束している。それに美術館巡り、特別展などは決して見逃さない。音楽会も定期の会員になっているし、
どういう関係なのかは知らないがしょっちゅう招待もされている。

人と交わること、常に刺激があること、頭と手と足を使うこと、これが老化を防ぐコツであるが、彼女らは、ゴルフとブリッジに重点をおいて、常に上昇しようと努力している。

私のように、1日どころか、1週間、生の会話がない、という生活とは大違いだ。別にどちらが長生きの路か、と思うわけでもなく、長生きにしても、年齢だけの問題ではないので、彼らのような刺激的な生活が好ましいのか、私のような、自然の中で孤独に暮らすのがいいのか、決めることもない。

たまに外国にきて、慣れない外国語で緊張するのもいいかもしれないし、慣れ親しんだ自宅で、のんびり、リラックスの日々もいい。

今日は午前に教会へ行き、午後、リュクサンブール美術館の特別展へ行ってみたが、80%は初老、中老、そしてそれ以上のひとたちであった。私もそのひとりだが。
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