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東風吹かば

今日は友人と梅見に出かけた。最初は秋間梅林へ行く予定だったが、マラソン大会が行われ、混雑しているという情報に、別の梅林へと出かけることになった。

榛名付近は梅で有名らしく、道路沿いにたくさんの梅の木がみうけられる。まだ花の姿もない木が多いのだが、ピンクの花をつけたものはだいぶみうけられる。
白い花よりピンクが先に咲くという情報もあった。

このところのお天気で、1分咲というのを、無理に5分咲まで期待を膨らませて出かけたのだが、何本かはそれくらい咲いたものがあっても、全体としては1分か2分というところがせいぜいだ。

ま、しょうがないね、とあとはイマジネーションでいきましょう、と友人と梅林を散歩する。

「東風吹かばにおいよこせよ梅の花 主なしとて春をわするな」というと、同行の友人、なんですか?と問う。
え、菅原道真、知らない?と驚くと、あっさり知らないという「返事が返ってくる。

九州出身の私としては、大宰府、菅原道真、梅の花、というのはこびりついて離れない基礎知識の一つだ。

東風と書いて、コチと読むのよ、と最初から説明するのだが、ぴんとこない様子だ。

さて、梅の花とこの和歌を結び付けられるのは何歳までくらいなのだろうか。
若い人には通用しない知識なのだろうか。

花のない梅の木々の下を散歩しながら、少しさみしい早春の日であった。
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