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働き方改革

丁度、日本にいないときに、「働き方改革」が焦点となっていたので、どうもぴったりこないのだが、その一つに「高度プロフェショナル制度」やら「裁量制労働」といった言葉の胡散臭さを感じるせいもあるのかも、と思っている。

働きたいと思っても(時々思う)、年齢的にお呼びではないので、働き方といわれてももう縁のない世界だ。年齢的だけではない、能力的にも、なのだが、以前していた仕事は、もしかしたら、高度ではないのだが、プロフェッショナルに相当するかもしれないし、裁量制の対象となったかも、と思うと、そう無関心でもいられない。

最初からフォローしていないと、どうも標語の内容がつかめない。高度プロフェッショナルだと、自由業の仕事が相当し、裁量制というのは、会社員が対象となっているようだ。

この制度、使用者側からの提案らしい。というと、どうもうさん臭さを感じる。能力のある人を、固定した賃金で、うまくつかいまわそうという魂胆を感じるのだ。
たくさんの仕事を与え、時間内にできなければ、その人に能力がなかったことにして、できれば、もっと仕事をまわしてしまう、なんてことではないのかと。

副業を奨励したり、自由業への転職をすすめたり、雇用者側が率先する制度というのは信用がならない。

通訳や翻訳といった仕事をしている友人がいるため、自由業というものの実態をいくらかは承知しているのだが、出来高払いのこういう仕事では、安定した生活が望めない。もちろん、仕事があるときは収入も高いけれど、1日20時間働いたり、また経費がたくさん掛かったりだ。

今、年金暮らしをしていて、自由業にならなくてよかった、とつくづく思う。

若い人たちは、彼らの思惑もあり、実力を発揮できる仕事なら、自由なほうがと思うことだろう。しかし、実力を発揮できないときもあるし、仕事が続かないときもある。
組織にしがみついて、とは言わないが、やっぱり組織に属していたほうがいいこともある。

就職は自己責任の一つだ。
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