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佐川氏答弁を聞いて

さあ、佐川さん、どうするのかな?しょぼんとでてくるのかな?腹をくくってすべて暴露するのかな?などと興味をもってテレビをみていた。

なんのなんの。元高級官僚、仕立てのいいスーツで格好よく表れた。表情も引き締まっている。いやあ、やる気だな、と思う。

でも発言をきいていて、官僚用語というのか、よく知らないが、この頃、官僚の答弁時によく聞く語法が頻発して、がっかりだった。

それは思ってございます、考えてございます、申し上げてございます、とございますがつく言い方だ。

こういう場合、私が教わった日本語では、思っております、考えております、申し上げております、とおりますを使うところなのに。

いつ頃からだったか、国会でよく聞くようになった。でもこの言い方は官僚に多いと思う。官僚独特の表現なのだろうか。

ございますを使うなら、思いがございます、考えがございます、申し上げたことがございます、というふうにすべきだろうに。

させていただく、と一緒で、耳になじまない表現である。

しかし、佐川氏、動揺をみせず、しっかり逃げ切った感がある。国会の証人として呼ばれることは、本当に緊張を強いられることらしい。もちろん、私にその経験はないのだが。つれあいが一度証人となったことがあった。

あまり気が強いひとではないので、緊張のあまり倒れはしないかと、テレビでみていたが、どうにか乗り切った。こういう場は、質問者が自分の聞きたいことを、事実を無視して聞いてきたり、それに対して返事をしても、その返事を無視したかたちで発言しておしまい、というようなことで進み、証人としては不消化なのだそうだ。
また、メディアは証人、すなわち問責される立場と扱って、正当な評価をしてくれない、と悔しがっていた。

つれあいとは別のケースになるけれど、財務省の官僚はさすがに国会の場になれているものだ、と感心する。

1年前くらいに、「変な日本語」みたいな本を読んだけれど、この思ってございます、も是非加えていただきたい表現である。
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