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邦楽お楽しみ会

昨日、村の広報を配ってくださる方が、「邦楽お楽しみ会」というチラシを持って見えた。
邦楽?この村にきて、初めてのことだ、さていつあるのか?と日付をみると、翌日つまり今日である。
今日、明日というような催し事とは?と驚いた。

時々、ピアノの演奏会なり、なにかの催しがあるときは、だいたい、前月の村の広報にはいっている。
今月の広報紙はつい先週配られたところなのに、入れそこなったのだろうか。

いや、配ってくださいと頼まれて、と担当者の彼もよく事情がわからないらしい。

邦楽、とはなかなか縁がない。いつも洋楽なら行っている。ピアノ、バイオリン、小さなアンサンブル、そんなコンサートには足をはこんで、生の音楽を楽しむ。

邦楽で生演奏というのは珍しい。邦楽はNHKのEテレでみるものと思っていた。
尺八、琴、三絃での演奏らしい。
曲目は、三段の調べ、ひぐらし、都の春、独奏曲、六段の調べ、千鳥の曲、夕顔、とある。
どれもなじみがない。曲が浮かばない。それほど、邦楽とは縁がない。

演奏者の一人が知人であった。お琴を長くたしなんでいるという話は聞いていた。
どういう趣向のお楽しみ会なのか、とても楽しみになる。
前日の広報にもかかわらず、知人、友人たちであろうか、けっこう、聴衆が集まった。

演奏された曲目、そして演奏者の技術について、あれこれ言うほどの邦楽愛好者でもないので、これについてはパスするが、聞きながら、邦楽というものを聞く機会のなさに気が付いた。

まず、学校教育で、邦楽を聞くことはあるかもしれないが、邦楽器にふれる機会はあるのだろうか。琴、三味線、鼓、笛、これには尺八、横笛、縦笛、そんなものだろうか。
わが学校生活において、一度としてなかった。

それに反して、洋楽の楽器、たとえば、ピアノ、オルガン、は音楽室にあったし、だれかがヴァイオリンは習っていたような気がするし、そのうち、中学生になればブラスバンドで管楽器や小太鼓などに触れる機会はあった。

当時、邦楽を習うというのは、きっとお嬢様だったように思う、旧家と呼ばれていた従姉妹の家に行ったとき、琴が立てかけてあった。
彼女たちはピアノも習っていたが、琴もやっていたのだ。

洋楽器を弾く人は、この界隈でもざらにいるが、なかなか邦楽をやっている、という人には巡り合わない。
こうして、邦楽の演奏会をする人たちがいる、というだけで、この村の価値がぐっと上がった気がする。
次の機会はきっと月見の時だろうか。
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