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ゾンビ再出現

統一教会がまだ存在した!

安倍元首相の暗殺事件が起き、その犯人として捕らえられた男性は、ある宗教団体に特別の気持ちを持っていて、それが関連した犯行だ、と事件発生直後のニュースコメントであった。
ある宗教団体、というだけで、その名称がはっきりされない。
これは政権の一部を担っている政党の支持団体か、あるいは自民党そのもの支持宗教団体に違いない、と考えていた。

ところが、ところがである。世界平和統一家庭連合という団体なのだそうだ。そして旧統一教会という注がつく。
統一教会というのも、世界基督教統一神霊教会というのが正式名称であったという。

統一教会と関係があるとは思いもしなかった。
若いころ、当時のアイドル歌手が、統一教会が主催する結婚をし、引退したのは大きな話題で、その歌手のファンでなくても、なんでそんな結婚をするの?と思っていた。
その歌手は、ほんの一例で、団体での結婚式、それも結婚式場で初対面みたいなやりかたに、信じられない思いを抱いた。
文鮮明、という韓国人が始めたこの宗教、基督教という名称がはいり、統一、神霊という何を意味するのか、いっぱい言葉が連なって、どんな宗教なのやら、疑問だらけだけど、我が身には関係ない、と思っていた。

それより、そのあとだったろうか、オウムが出現したことのほうが、まだショッキングだった。
当時、働いていた広尾の周辺で、オウムの信者たちが、麻原ショウコウと叫びながら、お面をつけた突飛な服装で、歩き回っているさまをみて、これも宗教か?と驚いた。
その驚きより、サリン事件や、その基地の捜査、教祖や幹部の逮捕といったドラマ、そしてオウムは解散したものの、別の形で存続していることに、宗教のしぶとさを感じていた。

そして前世紀末、アフリカにすんだときのことである。
政変などが多発して、邦人が少ない土地だった。
そこに、統一教会の信者がいる、つまり、その国の人と結婚して、家庭を持っている女性が数人いる、ということを聞いた。

日本からアフリカ、なんだか地の果て、という思いにもかられる距離感のこの地にも、統一教会結婚をした人がいるなんて、と本当に驚いた。
どんな生活をしているのか、無事に、幸せな生活ならいいけれど、と思った。
少ない邦人、知り合いになりたい、と思っても、交通手段がない、連絡方法がない、と悪条件がたくさんあって、とうとう会うことはなかった。

カトリックの日本人シスターが、たまに訪問することがある(年に1,2回)という、本当に隔絶した世界の住人とも思える環境だった。

統一教会結婚がこんなにワールドワイドで行われているなんて、信じられなかったけれど、家族を形成し、お子さんたちも誕生しているとすれば、お幸せなのかも、と思っても、やっぱり、不自然な結婚が幸せなはずはない、生活自体もこの国では困難なことが多々あるはずだ、と心配したものだ。

この統一教会のメディアへの再登場、彼女らのその後に思いを寄せた。
政変がおきたとき、国外退去を勧告して、たしか、彼女らは子供を伴い国外へ逃げられた、という話は聞いた。

もう20年以上も前のこと、まだアフリカの地で暮らしているのか、日本に帰国されたか、まだ統一教会を信じているのか、いないのか。

それにしても統一教会のみならず、宗教の影響力を知らされている。

なぜ襲撃者は、安倍元首相と統一教会を結び付けていたのだろう、これも疑問だ。
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