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クールジャパン、「竹」の魅力

日曜日夕方6時、BS1で放送されるクールジャパンという番組が好きだ。外国人が日本の魅力を語ってくれる。
クールというのがかっこいい、という意味であることを知ったのも、この番組によってだった。

もう相当回、放送されているのだが、この日曜日は「竹の魅力」だった。
タケノコ料理、竹細工、尺八、竹を建設材料として使う、といったことに、外国人はすっかり感心している。

タケノコ尽くしという料理の仕方には、特にタイの女性が感心しきっていた。
掘りたてのタケノコをナマで刺身と称して食べる。そのまま焼いて、皮をむいて焼きタケノコで、天ぷら、フライ、煮つけ、たけのこご飯、お吸い物、ヴァラエティは豊だ。

タイでは料理に使うけれど、1種類か2種類くらいで、こんなにヴァラエティはないし、日本のタケノコほどおいしくない、と言っていた。

外国ではこのように竹を利用するところがない、という。

そして竹とバンブーという呼び方で、印象だけでなく、その種類の違いを解説していた。

そのとき、アフリカでの経験を思い出した。アフリカにも竹があることを知って、たとえば、別府などでみられる竹細工の技術を導入できないか、あるいはタケノコを食べることはできないか、と、アフリカのためになにかできることを探していた私は考えた。

実行力もなかったが、竹の種類の違いに気がまわらなかった。日本の猛宗竹のように太いものはなく、細い茎の竹が数十本かたまって生える。いわゆるバンブーなのだ。
細工に使えなさそうだったので、新芽というか、土から芽がでたところでほりあげ、ゆがいてみたが、柔らかくならない。1時間もゆでてみて、歯が立たない固さのままであったこと、かじってみて苦くてとても食べられなかったこと、これだけで、バンブーあれど利用されていない事情も理解できた。

アフリカの人のみならず、ヨーロッパからきた、特に宗教関係者は、なにか土地のもので食べられるものがないか、きっと試したにちがいない、それでも食べていないというのは、食べられないからだ、とようやくわかった。

クールジャパンでは、アフリカの人がいなくて、そんなことを説明した人はいなかった。竹も日本の竹ばかりではない、と言いたかった。
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