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本年度ガーデニング計画の挫折

今年は庭仕事に着手するのが早かった。3月にはけっこう暖かい日があって、雪もなくなっていたとき、土はまだ凍っていたけれど、落ち葉かきくらいはできた。

そしてもう5月、まわりはすっかり新緑というより、若葉の緑もだんだん濃くなってきた。GWを過ぎると、農作業も本格化する。

我が家の庭は、クロッカス、フクジュソウ、ヒヤシンス、水仙と咲いて、地表のものから、少しかさの高いものに目がいくようになった。真っ白のユキヤナギ、そしてその横には実の一つだにできないヤマブキの黄色、と咲いていく。

そして問題はブルーベリーである。気温が高いせいか、ほかの植物は、早生というのか、例年より早く芽が出たりしている。スズランなどもその例だ。
ところが、ブルーベリーはなかなか芽がでてこない。これだけ、季節を守っているのか、とほかのところと比較できないので、すこしやきもきしていた。

数日前にすぐ近くの、夏場にはブルーベリー園を開くおうちの方がみえた。早速、そこのブルーベリーの状態をみせていただく。「いや、寒さにやられて、だいぶ枯れています」ということ。枯れた枝は惜しげもなく切っているとのこと。枯れた枝は切って、来年に再生するのを期待するという。

そうなんだ、寒さで枯れてしまっていたのだ。この冬は、ものすごく寒かった、と皆さんおっしゃるが、私は12月から1月の、その一番寒かったという期間を、パリで過ごしたために、この冬がそんなに寒かったとは思わなかったのだ。

我が家のブルーベリー、枝のほとんどが赤茶になって、去年の葉っぱがついたままである。
メインのものは古木みたいになっている。

今年の新芽がでているものもあるが、ほんの少し、花がついていていいはずだが、花もない。

体から力が抜けていく。自産自消が自慢だったのに、野菜作りをやめ、せめてブルーベリーのジャムだけでも、とがんばってきたのに、がっくりきた。

昨年の晩秋、つれあいがしていたように、ピートモスを施肥し、地面の防寒のために稲わらを敷き、それなりの準備はしたつもりだった。結局、例外的な寒さのせいなのだが。

ブルーベリーの隣の薔薇の木々も枯れている。昨年の今頃は、アーチになるほどの薔薇の花の数だったのだが。

ブルーベリーもバラも、亡くなったつれあいの担当だった。だから、というわけではないが、どういうふうにしていたのか、よく覚えていない。
何事も適当、適当、としていたのが、こうなると適当ではすまない。

今年はあきらめた。しかし、来年、どうなるのだろう。古木のものはもう植え替えしなければならないのかもしれない。しかし、植え替えは大変な作業だ。

南と北、500平米を超える面積の庭を、一人でどうにかしようというのは、もう無理なのかもしれない。

切り落とした枝を片付けながら、これはつれあいが生きていても無理なことなのだ、と自分に言い聞かせていた。
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