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フランスのゴールデンウィーク

今週はフランスのGWである。といっても3連休とか4連休というわけではない。火曜日の8日は第二次世界大戦勝利の日、そして10日木曜日はAscensionキリスト昇天祭と、国の祝祭日が2日あるのだ。

5月8日は日にちが決まった祝日、そしてキリスト昇天祭は移動祝日で、曜日が木曜日と決まっている。

これが火曜日と木曜日であることが今回のGWへのかぎとなっている。
フランスでは祝祭日が火曜日だったり木曜日であったりすると、週末につなげて橋をかける、という制度がある。これは国が決めたものではなく、職場での自発的な制度らしい。
つまり、間の月曜日や金曜日を休みにしてしまうのだ。今回は火曜日と木曜日だから、ついでに間の水曜日も休み、としている職場、あるいは人が続出、結局1週間全部、前後の週末をいれて9連続の休みにした人も多いのだとか。

フランスは有給休暇5週間、それに祝祭日(これは日本より少ない)、ばっちり休むのだから、その上、橋をかけることもあるまい、と思うのだが、それはそれで休みは多いほうがいい、というわけだ。

これは有給だったり、無給だったり、制度自体が自発的なものだから、労働法にあるわけではないようだ。

5月はそれに加えて、聖霊降臨祭およびその翌日の月曜日が加わることも多いから、ただでさえ、ゴールデンウィークならぬ、ゴールデンマンスというのか、月自体が休みだらけということがありうる。

しかし、少し休みすぎを冷やす事実もある。聖霊降臨祭の月曜日を、無償で働くという制度もでてきたのだ。これは何年のことだったか、酷暑の夏におきた高齢者の死亡件数の多さから、反省もあって、この日の休日を返上することになったような記憶がある。

フランスではエールフランス、そしてSNCF(フランス国鉄)のストライキがまだ続いている。いつになったら解決するのか、泥沼状態から抜け出せないでいる。
休日が多くても、国が混乱していたら、楽しいことはない。
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