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ミャンマーの水事情(見聞録5)

開発途上国では、水が食べ物以上に問題だ。
この頃は、どこでも飲み水に関しては、ボトル入りの水が飲料水として用意されているから、その点では問題がなくなってきたけれど。

ミャンマーは私にとって、未知の国、さてどうなのだろう。

案の定、ホテルにはいれば、部屋にボトルが2本、湯沸かしポットのところに1本、冷蔵庫に1本はいっていた。飛行機の中から、念のためにもちこんだ1本は余計になったけれど、水はなるべく手元にたくさんあったほうがいい。

翌日は、ガイドさんとヤンゴン見物。車の運転手さんが、冷蔵ボックスから冷えたボトルを1本出してくれる。バッグの中には飛行機からの1本をしのばせていたのだが、いらなかった。

町中を見物しながら、住民の生活について質問をする。住宅地を走っているとき、あちこちに水ガメがあるのを視認する。コップも添えられている。
飲料水?と問うと、そうだとのこと。だれでも、飲みたいときに飲めるのだそうだ。
清潔度はどうなの?私も飲めますか?と聞くと、それはおすすめしませんという返事。

都心の住宅だけれど、上水道が完備している建物ばかりではなく、上水道だから飲めるわけでもない。
そういえば、プラスティックの容器にはいった水を売る少年たちを、BSの放送でみたっけ、と思い出す。
それでも、ヤンゴンなどはよい。水に困ることはないだろう。大きな湖も市内にあるし、東南アジアだから雨季もあって、貯水池などもあるのではないか、と思うけれど、水があっても安心していられない。

アフリカにいたとき、世界3大河川の一つのすぐそばに住んでいたが、上水道の浄化剤がなくなった、と何日も断水することもあった。

田舎にいけば、水など、個人で調達するものかもしれない。川のそばに住んでいれば、自分で汲んでくるということになるのだろうし、水の状態がどんなであろうと、自分の判断で使うことになる。
ろ過装置など、きっと高価な装置ということになるのだろう。

インレー湖に行ったとき、20いくつの川が流れ込んでいる、という話だったが、その川の水が、すべて何かに利用されたあとに流入しているのだとすれば、農薬も、石鹸も、人間の排せつ物も、なにもかもが流入しているに違いない。

近代化というのは、清潔な水を常時得られるかどうか、が一つの判断材料だけれど、ミャンマーはまだまだのようだ。

ガイドさんの家(アパートメント)には、水はきているが、温水はないとか。シャワーは水のみだという。

都市部と田舎の差も大きい。上澄みだけをのぞき見する観光旅行だけれど、おなかをこわすことなく、旅行を完遂するには、水事情を知っておくことは大切だ。
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