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タナカでミャンマー美人にへんしーん

ミャンマーでよく耳にする言葉、タナカは日本の人名にも相当するので、すぐに覚える。発音はちょっと違うらしいが、日本風にタナカと言ってもわかってもらえる。

これは人の名前ではなく、化粧品の名前だ。ミカン科の樹木の樹皮の部分をすりおろし、それに水分を加えて、顔に塗る。

化粧品とも言えず、薬品とも言えない。顔に塗るのだが、日焼け止め、虫よけ、皮膚のデリケートな子供などに使われる。

ミャンマーの女性の90%はつけているし、子どもは男女を問わず顔にぬっている。
単にほっぺたにつけただけの人もいるが、渦巻き状につけた人、葉っぱの葉脈まで書いた人、各人各様、おしゃれの一つになっている。

これは東南アジアでみられるだろうか。去年ラオスを旅行してけれど、記憶はすっぽり抜けている。タイでも見た記憶はない。
ミャンマーだけの化粧法か?いつ頃からこのタナカをつけているのか?

私もつけてみた。マーケットには必ず、タナカを売っているお店がある。地方のマーケットで、おばさんがちょっとつけてみなよ、みたいな声をかけてくる。買う気はないんだけど、とガイドさんにつぶやくと、買わなくてもいいんですよ、と言ってくれる。

タナカの木をすりおろしてではなく、携帯用の粉がはいった容器に、ボトルの水をちょっと垂らして練ったものを、私の顔にすりこんでいく。
すぐに真っ白にはならない。水分がとんで、乾燥して、白い粉がふいてくる。

おばさんが大きい声で何か言っている。ガイドさんが、「美人だね、似合うよ、ミャンマー人になれるよ」と言っていますと通訳してくれる。
ガイドさんに写真を撮ってもらって、それをみると、いや、なかなか似合っている。しっくりくる。

そのおばさんからは買わなかったけれど、日本に帰って、庭仕事などをするとき、日焼け止めとして使おうと、買う気まんまんだったのだが、ついチャンスを失った。
ミャンマー美人に生まれ変わるチャンスだったのだが。

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