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ミャンマー、何を知っているというの?(2)

ミャンマーは亜熱帯から熱帯にかけて位置している。雨季と乾季があって、暖かいか暑い、ときたら、農業には向いている。
米作りにも適しているといえる。

ミャンマー米というブランドはあまり耳にしないけれど、生産高は大きいようだ。
それに、気候から2毛作、3毛作も可能なのだという。
しかし、毎年、年に2回、3回と米をつくるわけではないらしい。作る年もあれば、まったく作らない年もあるという。たくさん作ったあとは、その米がなくなるまで米作をしないのだとか。

戦時中にミャンマーにいた中村氏(ビルマの竪琴、水島上等兵のモデルとなったともいわれる人)の書かれたものの中にも、そういう記載がある。
あたかもミャンマーのひとたちが怠け者のような感覚で書かれている。

ミャンマーのひとたちはよくお米を食べる。お坊さんたちは、日に1度しか食べないらしいが、そのかわり、洗面器いっぱいくらいの量のごはんをその1回に食べるのだそうだ。
もしかしたら、一般の人たちも1回ではないかもしれないが、3食食べるかどうか、聞き損なった。
2食という可能性もある。

アフリカの私が住んだ国では、2食たべられるのはいいほうだ、と聞いていた。

収穫したお米を食べ終わるまで、次のコメ作りをしない、と聞いたとき、私もやはり、毎年作って余裕の分を輸出にまわせばいいのに、と思ったものだ。

しかし、よく考えてみると、彼らが怠け者ではないのだろう。2毛作、3毛作をすれば、田んぼは疲弊する。農作物を作るとき、どんなに肥料がいるか、少しの野菜を作るだけでも学ぶことだ。
そこで、しばらくの間、休耕田にすることで、きっと土がよみがえるのではないだろうか。
そこに自然の復元力を昔から利用していたのだろう、と思いついた。

無理して連作すると、そこに化学肥料を使うことになる。今、使っていないかどうか、それは知らないけれど、連作を避けている理由に、そんな昔からの知恵があるからではないか?と思うにいたったのである。真実はどこに?だ。
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