SSブログ

ピッカピカの一年生

午後3時すぎのことである。村道から国道への出口のところに横断歩道がある。村道からは一時停止、当然停止した。

珍しく歩行者がいた。それがピッカピッカの一年生だった。帽子が新しく、かぶりなれない感じがする。大きく片手をあげている。隣には父親なのだろう、小さな女の子を抱いて、一年生の傍らにいる。
父親も手を挙げているし、抱いている女の子も片手をあげている。

一年生と視線があった。どうぞ渡ってください、と会釈すると、3人そろってお辞儀をする。そうだ、ここではお礼のジェスチャーがあるのだ、とこちらも軽く頭を下げる。

渡り終わったところを見計らって発進する。すると、一年生、父、その腕のなかの女の子、3人そろって、振り返り、再度お礼のお辞儀をしている。しまった、発進が早すぎた、と後ろをバックミラーでみながら、もう少しゆとりをもつべきだったことを後悔する。

午後3時、下校の練習なのだろうか。父親が下校ルートを一年生に教えているところなのだろうか。
一般に、集団登校、下校をするのだが、この子は一人でも大丈夫なように練習しているのかな?

どうして一年生というのは、フレッシュなオーラがあるのだろう。まだ背も伸びておらず、かわいい、という雰囲気あふれている。
父親に抱かれた女の子も、お姉さんのやることを見て、学習しているのだろう。

新年度のスタートらしい景色、「一年生になったら」という歌を口ずさんでいた。

nice!(0)  コメント(0)