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春の叙勲で考えたこと

4月29日、春の叙勲が発表される。自分の名前が載っているわけではないが、ちょっとだけ注意深く見ていく。

勲章の種類がとても多い。まず旭日大綬章、瑞宝大綬章、旭日重光章、瑞宝重光章、旭日中綬章、瑞宝中綬章、旭日小綬章、瑞宝小綬章、旭日双光章、瑞宝双光章、旭日単光章、瑞宝単光章、12種類だ・旭日のほうが瑞宝より位が上らしい。

昔は勲一等とか勲二等といった等級で差をつけられいたが、それがいけないとかで、こういう名称になったとか、聞いた記憶がある。
在外の邦人や外国人は50代という人もいるが、日本人は70歳以上である。

「旭日章」は政治家や民間人、「瑞宝章」は公務員が対象なのだそうだ。
著名人では俳優の西田敏行氏、北野武氏、将棋の加藤一二三氏などがいるが、ノーベル賞受賞者の英国籍作家、カズオ・イシグロ氏が受勲している。カズオ・イシグロ氏は旭日重光章というから、ノーベル賞受賞者として、相当する勲章を与えられたということだろうか。

そういう観点からみれば、フランスのシャンソン歌手、シャルル・アズナブール氏が旭日小綬章というのはどうなのだろう。それも93歳になっての受賞である。
彼がこれまで辞退していたのか、だれも推薦しなかったのか、受賞のいきさつはわからないけれど、なんだか納得いくのかいかないのか。

アグネス・チャン氏も授賞だ。彼女は英国人として、かつ元日本ユニセフ協会大使としてで、歌手やタレント活動のためではない。
その隣にはジェーン・バーキンの名もある。
ヘルベルト・プロムシュテット、N響桂冠名誉指揮者は90歳での旭日中綬章だ。

そうなんだ、勲章をいただくためには、その分野での功績ももちろんだが、長生きが最大の条件なのか、と変に納得する。

シャルル・アズナブールは確か、今年、日本公演を行うと思うけれど、日本の勲章はその時に受けるのだろうか。それともパリで大使から受けるのだろうか。
日本からの勲章、どのくらいうれしいのかな?
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キツネが蛇を食べていた

今朝、少し早目に毎日の定例行事である新聞買いにしたへ降りた。集落を出たところに茶色の動物がみえる。大きさからいえば犬のようにもみえる。野犬かしら、飼い犬ならリードをつけていないな、飼い主は不注意だな、と車を走らせる。

姿が細い。やけにスマートな犬だ、と思ったら、口になにかくわえて遊んでいる。危ないな、と思っていると、それがキツネであり、口にくわえているのが細長いもの、蛇であることが見えた。
私の車が近づいてきたぎりぎりのところで、あわてて道路沿いにあるキャベツ畑へと走って逃げる。変にブレーキをかけたり、ハンドルをきると、かえって危ないと思っていたのでほっとする。

そして、キツネって蛇を食べるんだ、とキツネの食生活に思いをよせる。ファーブルの寓話ではないが、フランスのキツネはチーズを食べると、小さいとき思い込んでいたことも思い出すが、正確に何を通常食べているのやら、いまだもって知らない。

自分の食生活、あるいは日常をキープするだけで精一杯なのだから、自然の営み、特に動物の営みにたいして、無知、無関心である。
森の中で生活しているのだから、こちらが闖入者であるにもかかわらず、自分に都合の悪い動物たちは邪魔者扱いをしている。

イノシシ、鹿、キツネ、狸、ウサギ、これらはこわかったり、植物を傷めたりするから迷惑類に分類する。正確な名前を知らないが、カマドムシ、カメムシ、アブ、ハチ、こういった虫の類も、きらい、かつ迷惑千万極まりないものだ。

それかといって、根絶しようという意思もない。昔はよくフマキラーなる殺虫剤を噴霧していたものだが、こんなに虫が多いところに住んでいても、噴霧というのはしなくなった。せいぜい接着効果のあるものを家のあちこちに置く程度だ。

新聞を買っての帰り道、急坂の村道で、鹿と遭遇した。あちらが道を譲ってくれた。柵をのりこえ、崖をおりていったのだ。レディに道を譲ってくれてありがとう、などとバカげたことを独り言ちた。
ゴールデンウィーク、人間のみならず、動物も張り切っているのだろうか。

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