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アンダー・コントロールの虚構

kの夏、ずっと自然災害のニュースばかりフォローしていたような気がする。

幸いといっては、災害にあった地方、方々に申し訳ないのだが、本当に幸い、わが地方は特筆するような災害にはあわなかった。

実家にしても、何度も大雨からくる水害の危機もあったけれど、浸水などの被害もなく、すんでいる。一度は大水害を経験しているので、わが家族は、洪水や浸水といった水の被害に敏感で、それに山崩れなどが重なっての被害には、もう言葉がでない。

記憶に新しいだけでも、西日本の大雨、その記憶というか、災害の処理を終わらないうちに台風21号、大阪北部の地震はいつのことだったか、それに今回の北海道とくる。

次なる台風22号も発生したというが、この進路次第ではどんな被害がおきるか、予測はできない。

フクシマについても、せんだって、汚染された地下水があまりにたまりすぎるというので、海に流したいというような話がでて、漁業関係者の総すかんをくらっている。
原発推進派は、薄めて流すのであれば許容できる程度のこと、と言っているらしいが、きりなく汚染地下水がでてくるような状態、これがアンダーコントロールと言えるのだろうか。

気象にかかわることはコントロールできない。もちろん、昔は雨ごいをしていたところを、今では飛行機から何かを蒔くことによって、降雨を促すくらいのことはできるようになった。
しかし、豪雨を避けることはできない。被害の予防というのはこれから人智を尽くして施されることになるのだろうが、常にその上をいくのが自然の脅威である。

ゴジラの映画をみているような気になることもある。これでもか、これでもか、と叩きつけられる。

もちろん、被害にあった家屋の建てられた場所をみたとき、山すそであったり、河川のすぐそばであったり、被害にあう可能性は高いことは予見できたといえるかもしれない。が、そういう選択をした理由もあったはずだ。

オリンピック招致のとき、首相が口にしたアンダーコントロール、どこまでコントロールするつもりであったのか、本当にフクシマをコントロールできたと言えたのか、新たな自然の脅威についてどうコントロールするつもりか、聞いてみたいものだ。

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