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夏時間、廃止の方向とは

長いこと、フランスのニュースを無視していたら、一挙にEUでの夏時間廃止の動きのニュースに接することになった。

ヨーロッパでは廃止の動きがある、とは聞いていたが、フィンランドだけかと思い込んでいた。ところが昨日、EUの委員会が、夏時間の廃止を提案したのだという。
調査によると、EU国民の80%以上が廃止を肯定しているのだそうだ。

今朝のF2でも、それを受けて、夏時間問題を扱っていた。
フランスで1976年だったか、始まるときには、それは論争が起きた。日曜日の午前2時を3時に、そして冬時間に戻すときには、3時を2時に、というこのやり方がいいのかどうか。そして当初は9月末に冬時間になっていたのが、イギリスが10月末であったので、それに合わせるために、10月最後の日曜日となったのだが、もう10月といえば、寒い時期、夏時間と呼ぶのがうそっぽかった。

昼が長いというけれど、それは朝の時間が早すぎて3月など、ふつうでも朝が暗いのに、1時間早めると、まだ星空の時間に起きることになる。
パリの父の家では、8時ごろ起床というゆったりした時間割りだったが、それでもまだ薄暗いのにびっくりしたものだ。

変更時に体調が狂うこと、交通事故が増えること、といったデメリットがあり、当初いわれたほどの省エネの効果がない、ということが今回強調されている。

ただ、夏時間を設けることを反対する人、国、がある一方、それなら夏時間を通年で、という国もあるらしい。これから調整が図られることになるのだろうが、たとえばフランスは冬時間を通年でとし、ドイツが夏時間を通年で、と選択すれば、これまで時差のなかった国でも、時差が生じてくることになる。

ヨーロッパの人たちがそんなに不便をかこっているとは思いもしなかった。私は朝に弱いから、暗いなかでの起床はいやだったが、夜、遊んで帰っても、まだ本当に暗くなっていないのは大変たすかった。

でもなんにせよ、マラソンのためだけに(それだけとは言わないのだろうが)、サマータイム採用は行き過ぎだ。マラソンだけではない、オリンピック、パラリンピックを切り札にして、制度変更をしようとするが、私はオリンピックそのものにも賛成ではない。

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