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駅ピアノ

昨夜は最悪だった。2時ごろ、目が覚め、それから眠れない。
真っ暗にしても眠れないので、テレビをつける。
テレビを30分か60分のタイマーをつけてみていると、眠れることもあるので昨夜もそうしたのだ。

地上波とBSのチャンネルをいろいろ探る。
BS1では駅ピアノをやっていた。これまでにみたことのある番組だ。再放送、かついくつもの駅を連続して放送している。

駅ピアノの放送が始まる前に、実際、駅ピアノをみたことがある。
フランス、パリでのことだ。最初は北駅でのことだった。
ベルギーやイギリス向けの国際列車の出発口をみるために、駅をうろついていると、ピアノがおいてある。その時はだれもひいていないし、駅ピアノというシステムも知らなかった。

次にみたのは、リヨン駅であった。ここは南仏へ行くとき使う駅なので、なじみがある。
広いコンコースにピアノがあるのを、トラン・ブルーというレストランの入り口からみていた。
そこではだれも弾いていなかったし、そのあとも音が聞こえなかった。

BSの番組で、この駅ピアノというのが世界のいろんな国の駅に存在することを知った。
昨夜というか夜中の番組では、アムステルダム、プラハ、ロスアンジェルス、パレルモ(ここは空港だった)などであった。グランドの場合が多いけれど、アップライトの場合もある。

弾くひとたちが多種多様である。ホームレスもいる。難民のひともいる。曲目も多様だ。私にとって、ピアノから想像するのはクラシックの曲であるが、ジャズやフォークもある。結構多いのが自作の曲だ。

そして、この駅ピアノでピアノ演奏を学んだという人も多い。これにはびっくりだ。教えてくれる人がでてくるらしい。
もちろん、これは編集されているから、聴くに値する演奏で、値しない演奏はカットされているのだろう。

私もフランスで弾いてみようか、と思ったのだが、いやというほど弾いたはずのショパンのノクターンですら、最初のキーがなんだったか、忘れてしまっている。だれも知っている人はいないし、失敗してもいいはずなのに、実際にピアノの前に座れないのは、勇気がない証拠だ。

そんなことを思い出しながら、テレビをみて、とうとう4時になってしまった。
ピアノの練習をしよう、と思っていたのだが、睡眠不足で目がひりひりしてとてもできなかった。

次回、パリで駅ピアノをみつけても、やっぱり弾けそうにない。
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