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second position

昨日、アメリカ下院議長ナンシー・ペロシ氏が台湾を訪れた。
台湾へ行くのか、行かないのか、アメリカ出発時に明らかにされず、あいまいにしたままの訪台であった。
なぜ、こうも彼女の訪台が騒がれるのか、その一つに、彼女がただの下院議員ではなく、議長であること、そして下院の議長は、大統領になにかが発生したとき、副大統領がその後継者であるが、さらにそこになにかが発生したとき、大統領職を継ぐのは下院議長である、ということによる。

大統領に何事が発生したとき、副大統領が大統領職を継ぐというのは、これまでに現実の例をみて知っていたが、ナンバースリーが下院議長であることは初めて知った。

今、ちょうど、ケイト・アンダーセン・ブラウワー(Kate Andersen Brower)著のアメリカ副大統領(First in Line, Presidents, Vice Presiidents, and the Pursuit of Power)という本を読んでいる。
副大統領という存在、選挙のときは大統領候補とともにいて、存在自体はわかるのだが、当選後、あまり姿をみない。
どういう仕事をし、権力はどの程度あるのか、だれが副大統領として選ぶのか、大統領選挙のとき、どのくらい投票の動機付けになるのか、など、いろんな疑問があったからだ。

まだ読了していないので、この本を引用することもできないが、副大統領から大統領になった例というのも列挙してある。
その中には、大きなショックを受けたJ.F.ケネディ、彼が暗殺され、副大統領のリンドン・ジョンソンが後を継いだ。
また、ニクソン大統領の例もある。彼は盗聴事件で大統領職を去り、ジェラルド・フォードが昇格したのだ。

死去、スキャンダル、そういえば、と当時の大騒動を思い出す。
アメリカの大統領が選挙ではなく、任期途中で交代する、これは世界中で注目することだからだ。

それにしても、第三のポジションにある下院議長が大統領職に就く、というのはどんなケースが考えらるのだろう。
正・副大統領が同席する、これはめったにない。必ず別の場所にいるのが原則だ。
大統領に何事か発生、副大統領があとを継承して大統領となり、いくばくかの時間をおいて副大統領を決めるのだろう。その決めるまでの間に何かが起きる?
何事も起こらないとはいえない。

しかし、正・副大統領は選挙によってコンビで選ばれている。
下院議長も選挙によるけれど、州単位の選挙区のはずっだ。
となると、その正当性はどうなるのだろうか?

大変不遜・不謹慎ながら、安倍元総理が襲撃されたとき、まだ生死がきまらないときではあったが、現職の総理だったら、どうなるのだろう、と考えた。
副総理という人がいても、それは閣僚にすぎないから、つまり衆議院で任命されていないから、一時的代理は努められても、総理大臣にはなれない。
すぐに国会を開いて、次の総理大臣を決めるのだろう。

フランスには副大統領はいない。もしも、の場合は、上院の議長が臨時大統領となる。

さて、ロシアの場合、だれがなるのだろう、調べなければ。

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