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70歳で人生終わります

40代の友人と四方山話をしていたときのことである。
この友人から、外貨預金について最近聞かれたことがあった。
海外旅行のために、時々ドルとユーロを買うことはあるが、外貨預金はしていない。
そもそも、特別なことをするほどのお金の余裕もなく、地方在住、外貨預金は手を出せない。

その友人に、それで外貨預金を始めたの?と問うと、いえいえ、そんな余裕はありません、という。
このところの2000万円に話題が移り、それだけの金額を準備するとしたら、40代の今からはじめておかなきゃね、年よりの一言を付け加える。
外貨預金より、個人年金の方がきっと確実よ、というと、もう個人年金の積み立ては始めているという。どういう条件?と聞くと、60歳から70歳まで10年間給付です、という。いくら受け取れるのかという金額までは聴かなかったが、70歳までなんて、すぐに終わるわよ、終身にしておかなきゃ、と忠告をする。

今更切り替えなどできないのだろうし、言っても無駄な忠告なのだろうが、つい口出しをしてしまう。

彼女の公的年金が、厚生年金であるのか、国民年金なのか、それもきちんと聞いていない。
彼女の年金受給年齢は、おそらく62歳か65歳になっていることだろう。
とすれば、個人年金の恩恵を感じられるのは、65歳から70歳までの5年間くらいになる。
あっという間に個人年金は終わる。

それを指摘すると、私は70歳以降の人生は考えていないんです、という。
40歳代の彼女にしてみれば、70歳まではまだまだ遠いと思うのかもしれないが、人生、あっという間に年をとる。

私だって、70過ぎまで生きるとは思っていなかったけど、あれあれという間にそうなったから、あなただって、と言うと、「私の人生は70歳で終わります」という。

安楽死や尊厳死が認められれば、それで人生を終わりにするつもりです、という。

いや、安楽死にしても、尊厳死にしても、必然がなければ、簡単に認められるものではないはず。

勝手に人生を終わりにする、には自死しかない、と思う。

私だって、40代には刹那主義で、老後など考えもしなかったけれど、こうして生きながらえている。
若さゆえの発言ではあろうが、先々にあまり希望をもっていない、悲観的な見方をしている40代、時代のせいだろうか。なんだか寂しい四方山話の終わりだった。

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