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パリ便り2

今日はクリスマスイヴ、だから日中は何もイヴェントはない。
といっても遠出はできないし、夜に備えて、疲れないようにしなければならない。

近間の気になるところ、それはSaint Germain des Pres教会と、あのノートルダム大寺院だ。サンジェルマンはすぐ近くの筈だ。
ところがやっぱり間違って、余計目に歩く。聞くに如かず、と役所の入り口の警備の人に聞く。
環境省なのだが、フランスでは組閣のたびに名称が変わっている。
イヴの日で働く人が少ないのか、あるいは環境省が故のことか、人の出入りがなく、暇そうな警備の人は、親切に教えてくれた。Bonne journee, madame と言われて、流石にMademoiselleとは言われないな、と勝手に思う。

サンジェルマンデプレ教会の周りは、クリスマスマーケットの屋台がたくさん並んでいるが、まだ時間が早くて、白いテントは閉められたままだ。
前回来た時は、まだ教会の中の工事が行われていたが、もう工事の痕跡はない。
ステンドグラスが見事だ。クレーシュを探す。回廊にある聖母子像の前にあった。勿論、御子はまだ誕生されていないから、ゆりかご内は空だ。

教会の入り口には、物乞いの人がいる。いくつか荷物があるけれど、いわゆるホームレス、フランスの厳しい状況は変わらない。

次なる目的地はノートルダム寺院だ。セーヌの河畔を歩けばいい。
ブキニストのグリーンのボックスはまだ閉じられて、店開きはもっと後のことか。
ノートルダムに近ずくと、煙の臭いがする。
9月にパリをオープンバスで見物した友人が、まだ匂っていた、と言ったけれど、今でも臭っている。

現場感覚だ。匂いや音、変化する光線、これらは画面では捉えられない。映画の広告が、是枝監督の作品になっているのも、パリにいることの実感になる。

人は多い。やっぱり火事の跡を見てみたいのだ。
すぐそばの通りに住む友人を訪ねてみる。メモしていた入り口の暗証番号は変わっていて、コンシェルジュに入れてもらう。
年配の友人は記憶が定かではなかったけれど、家の中から、寺院の焼け跡を見せてくれる。

パリも変わる。もうパリジェンヌにはなれそうもない。
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パリの一日

フランスへ来たものの、今日が初めてパリで24時間を過ごす。
スト終了なんて、勝手に希望したのだが、そうは問屋がおろさない。
ここはね、パリの真ん中だから、メトロが動いていなくても、いろんなところへ行けるよ、と友人は言う。

これまで定宿にしていたヌイイだと、メトロなしじゃ動きが取れなかったよね、と言われると、それはそうだけど、映画には行けたな、などと思う。
さて、今日のご予定は? ときかれると、何かご予定を作らねばならない。友人は仕事だ。

先に来て、もう帰国した日本の友人はグラン パレのトゥールーズロートテック展を勧めてくれた。
左岸と右岸の違いはあるけれど、そんな大した距離じゃないよ、という。急足で20分てとこかな、と簡単に言う。私の足だと30分くらいか、そのくらいだったら毎日散歩で歩いていたから、と安心したのが間違いだった。

パリの街はあまり歩いたことがない。いつも地下鉄が多いし、地上ならバス、車で移動する。
そして慣れない中心地と来ている。通りを確認しつつ、車、オートバイ、自転車、トロティネット、勿論信号もだ、気を配ることがおおい。
グラン・パレはそこにみえているのに、なかなかたどり着かない。

日本の友人に言わせると、ストで人が少ないのか、スイスイ入れたよ、とのことだったが、予約なしで待たねばならない。
普通より待ち時間は少なかっただろう。しかし、中に入れば人はうようよだ。みんな、イヤフォンをして、説明を聴きながら、じっくり鑑賞中だ。
私はこれが苦手だ。全ての説明文を省略して、人の間を縫って、みていく。鑑賞なんてものではない。
待った時間と同じ位で終えてしまった。

空港から来た時通ったアレクザンドル三世橋を通る。
セーヌ川の水位が高い。水位を計る目安の何とか兵はこの橋だったっけ?と見下ろすけれど見つからない。
セーヌ川畔は、自動車の通行をやめて、歩行者天国になっている。上の道路は車で溢れているというのに、川畔はゆったりだ。

上のf道路を歩いてみると、地下鉄駅の入り口はシャッターが降りていて、本当にスト中なことがわかる。もしかしたら無駄に歩いているのでは?と思ったりしていたのだが、やっぱりスト中だ。
パレ ブルボン(国民議会)周辺のレストランはガラガラだ。もうクリスマス休暇に入っているのかも、とすると、働いている人たちの苦労はわからないだろうな?

往復歩いてクタクタだ。一人レストランで食べてもいいか、と思っていたが、足を休ませたい。自宅までヨタヨタしながら歩く。信号はしっかり守る。
友人は午前が絵の展覧会だったら、午後は町歩きでも、とガイドブックまで用意してくれたが、探訪なんてとんでもない。ただひたすら歩くだけだ。

私は時間にも構うことなく歩けばいいけれど、もっと長い距離を、毎日歩いている人たちの苦労を偲ぶ。
ちなみに今日の歩数は15、536歩であった。
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