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Theyが単数でも使われることを知らなかった

先日の新聞で”驚愕”の記事を発見した。それは英語のtheyが単数でも使われるという事実を紹介した記事だった。

アメリカの辞書出版社メリアム・ウェブスターは年末に「今年の言葉」を選ぶのだが、今年は「they」を選んだというのである。
これだけなら、代名詞でふつうに使われるのに、なんで選ばれるの?と思うのだが、その理由が、”男女に関係ない中立的な言葉として、近年よく使われるようになったという。

つまり、男性の彼"he"や彼女"she"では表現できない性的少数者、nonbinaryの人のためにtheyが使われるようになったそうだ。
この場合、混乱するのは、一人であってもtheyであるが、動詞はareなど複数形のままという。

たとえばyouは単数でも複数でも使って、be動詞などareを使うわけだから、その例にならっていると思えばいいのだが、they=複数と思い込まされてきたロートルにとっては、なかなかついていけない表現だ。

これからの出版物などでは、theyとあったとき、その文脈を読み取って、単なる複数の表現なのか、ノンバイナリーの人が単数で表現されているのかを、判断しなければならない。

我が家の辞書はとても古い。50年以上前のものである。だから、theyをみても、この用法は載っていない。

そういえば、議長を著すチェアマンがチェアパーソンとなったり、いくつもの表現の変化があった。今はマンパワーはヒューマンリソースとなったり、マンホールも呼び方が変わるとか。

今は仕事としてはいないけれど、言葉にかかわった仕事をしてきた身には、こういった変化についていけないのがくやしい。
新語がでたり、表現がかわったり、チェック能力が劣っただけに、ついていくのが大変だ。
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