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大学入学共通テスト

この土・日に全国で、大学入学共通テストが実施された。
え、センター試験じゃないの?とか共通一次試験というんじゃないの?という質問をしたくなる。
日本のバカロレアであることは違いないだろうが、名前と内容も変わってきたらしい。

土曜日の試験問題と正解は日曜日の新聞に、日曜日の分は、今日月曜日に掲載されている。
一応切り抜いた。切り抜くといっても、今日の分で15ページから32ページまで、新聞の半分はテストだ。

昔はやってみた。どこまでできるか、チャレンジしてみていた。
今はもうやらない。もう字が小さすぎて、頭痛がする。

それでも切り取ったのは、パリの父親に見せるためだ。
といっても、彼ももうあっちの世界なので、ただ、彼の写真の前にお供えするだけだ。

彼の生存中、96才でなくなったが、90才になるまでくらいだったか、彼の注文で、この日本版バカロレア、そして東京大学の入試の問題を、英語と数学に限ってなのだが、彼に送ったり、フランスに渡航するとき持参したりした。

彼はフランスのグランド・ゼコール、大学校と訳されるが、その一つ、超難関の理系の学校、エコール・ポリテクニクを卒業していた。それも首席で入学、卒業だったのだそうだ。
数学は大得意、歳はとっても、日本の大学程度はできるはずだ、と、日本の入学試験の程度をみたいという好奇心もあったようだ。

さすがに東大の試験は難しいんじゃない?というと、ポリテクニクと東大では比較にならない、日本には比較できる学校がない、という。
彼の意見では、東京大学は難関かもしれないが、年に数千人が入学する。かたやポリテクニクは数百人にすぎない、難度が違う、というのだ。
劣等生で、東京大学の入試など、みたくもない私としては反論の余地はない。

彼がこれらの問題を解いた(解けた?)かは知らないが、10年以上、送り続けたのを思い出す。

この父のように、向学心、というのか向上心?チャレンジ精神?に富んだ人に、義兄がいる。
彼自身は東大卒なのだが、常に、学ぶ気持ちを失わない人で、これらの日本の大学試験ももちろんだが、フランスのバカロレアの問題にも取り組んでいた。

今、リスキリングという言葉がよく出てくる。リは再び、スキリングはスキルをアップするというような意味らしい。

私は一度トライした。働きながら、大学の通信部で学ぼう、と思ったのだ。
当時、白金に住んでいたので、通信学部の夏季講習に行きやすい慶応大学を選んだ。
慶応大学に正規に入学しようとすれば、それこそ入学試験を受けて、合格しなければならない。
しかし、通信であれば、まず入学はできるのだ。
慶応大学ではない、別の大学で文学部であったから、次に学ぶには法学部か経済学部、と望みを高く、経済学部を選んだ。
マクロだ、ミクロだというその違いを知りたいと思ったのだ。

まあ、いい加減な熱意だった。夏期講習か、語学の試験だったか、近いがゆえの油断で、時間を間違い、あわてて大学へいったけれど、入室を許されなかった。
がっくりきた。熱意を失った。もともと持っていなかったようだ。
それでやめた。

意欲が湧き出ることもある。
日仏学院の通信教育、立教大学の第三世代大学?(Universite du troisieme age)、いわゆる老人大学、資料を取り寄せたこともある。
しかし、結局は実現させなかった。

この大学入学共通テスト、ちょっと若返るチャンスでもある。
これをトライして、半分でもできたら、1年間、真剣に勉強して、テストにトライ、大学受験までしてみよう、という夢もみる。
枕の下に、数日間敷いて寝てみよう。
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