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園遊会と観桜会

今は「桜を見る会」と呼ぶらしい。以前はたしか、「観桜会」と呼んでいたはずだ。
園遊会は天皇・皇后両陛下の主催、観桜会は首相の主催である。

勝手な解釈だが、以前の観桜会と呼んでいた時代は、園遊会に呼ばれない人たちを救うのが観桜会、だと解釈していた。
それなりに各界の主だった人たちが出席をし、メディアが取り扱うのもそんな人たちだったからだ。

ところが近年、2級、3級のタレントがごっそり出て、首相を囲んできゃあきゃあ言っている場面ばかりがでてくるのが観桜会、いや桜を見る会と思わざるを得なくなった。
そしてタレントたちに囲まれる前に、別の場所で、山口県からの人たちと記念撮影をすませている、という首相をメディアはとらえていた。

もうずっと前から、首相の選挙区の人たちの特別扱いは周知の事実だったのに、ことさら、初めて知ったというジャーナリストもいる。なんとうぶな人たちだろう。

観桜会といえば、新宿御苑で、桜は終わって、かろうじて遅咲きの八重桜あたりが残っていて、観桜の意味をなさないね、と言っていたものだが、今日、テレビに映っている写真などでは、見事な桜を背景にしている。

園遊会や観桜会に招待される人たちの選抜理由というのは何だろう。

ずいぶん以前のことになるが、義兄が園遊会に招待された。民間の会社社長、経営者団体の役員などもしていたから、そんな功績が認められたのだろうか。
招待状にあるドレスコードに、姉がどうしよう、と相談してきた。

とうとう出席することはできなかったが、つれあいも園遊会に招待された。
それはそれは儀式ばった封筒が届く。それより以前に、出身団体から、このたび園遊会にご招待されますが、お受けになりますか?という問い合わせがある。諾と返事すればこの招待状が届くのだ。
はっきり覚えていないけれど、出欠の返事は、出席・欠席ではなく、参・不参となっていたように思う。

ドレスコードは厳しい。男子はモーニングコート、紋付羽織袴、制服または背広、であり、女子は、デイドレス、白襟紋付または訪問着等、となっている。

桜を見る会は、主催の首相自体が背広だから、特別なドレスコードはなさそうだ。気楽なパーティにすぎない。
それにしても、1万5000人以上も集まるようなパーティ、ありがたみも何もない、と思うのはお招きに与からないから言うのかもしれないが。

園遊会にしても、両陛下とお話できるのはほんの一握り。2000人は招かれるのだがから、その他大勢に分類される人のほうが多いはずだ。
姉に聞いたところ、遠くから皇族ご一同が移動されているのを見ていただけだ、といっていた。

縁なき衆生から言えば、あんまり大げさなことはやってほしくない。


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