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天網恢恢疎にして漏らさず

昨年末、首相の長男、政務秘書官でもある岸田祥太郎氏が、首相公邸で年末に親族と開いた「忘年会」が問題になっている。
公邸での忘年会はともかく、公邸の公的部分、赤じゅうたんの階段などでの記念撮影が表にでてきたのだ。
半年過ぎて、写真が出てきた、これはだれからでてきたのだろう。
ご親族のなかのおひとりからなのだろうか?
プライヴァシーの問題で、翔太郎氏以外は顔がぼかされている。
ご親族というからには、だれが出席してのやら、すぐに判明するだろうし、その中のだれが写真を出したのか、それもきっとわかっているのだろう。

でも顔ぶれを服装から想像するに、果たしてご親族なのだろうか?
ご親族との忘年会、と聞いたとき、ほう、あの若いのが、父親の年代のご親族を接待したのか、と少し感心だと思ったのだが、写真の服装をみると、なんか違う。どうも御子息と同年代にみえるのだ。
漏出した写真の1枚は、一人が赤じゅうたんの上に寝そべって、Vサインみたいなしぐさをしている。
60代以上のいい大人だと、こんなしぐさはしないだろうと思う。

しかし、公邸を私的に使ったといって、急に公私混同、と騒ぎ立てているけれど、以前から公邸を接待に使った話はよく聞くではないか。
たしか、地元からきた後援会の重鎮などは、公邸に立ち寄って、お茶でも出されるのがコースになっている、とうわさだったような気がする。
その接待を首相がすることはないだろうが、夫人やら事務所の責任者、夫人はともかく、事務所の人間は公的な存在ではないけれど、そんな話、歴代の首相についてまわっていた、という記憶がある。

ただ、記憶があるだけで、証明せよ、と言われても証明はできないし、そんなあやふやな記憶で文章を書いてはいけない、と言われれば、頭を下げるだけだ。

この翔太郎氏、今年の1月に首相の外国訪問時、大使館の公用車を使って観光したり、お土産を買ったりした、ということでも、公私混同甚だし、と責められた。
しかし、これも、彼にとってはなんで責められるの?と思っただろう。
父親の買い物にしても、彼にとっては公用に違いない。言われた通りにしただけなのに、という思いもあっただろう。
政務秘書官という公職と、私設秘書の区別がはっきりしていないようだ。

だれの思惑があって、この時期に公邸での忘年会などの写真がでてくるのか、一種、田中元総理のロッキード事件を思い出す。これだって、田中首相はスキャンダルだとは思っていなかったはずだ。

今日の朝日新聞、かたえくぼに寄せられた言葉、『公邸での忘年会』注意だけとはうらやましい―ジョンソン元英首相
彼もコロナで制約を国民に強いている間に、ダウニング街の首相公邸で、スタッフとの誕生パーティがばれて辞任を余儀なくされた。

さあ、2度あることは3度ある、となるのかどうか。
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