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災害対策(2)

まずは水である。
飲料水と生活用水。
飲料水は、今の世、ボトルにはいった飲料水が手に入る。
このボトルの水がない時代、飲料可の水は、どうやって入手していたのだろう?

アフリカにいたとき、自宅には、日本からの水なのか、富士、と印刷されたボトルがたくさんあった。
日本から送られてきたものだろう、と思う。
緊急時用であろう、と日常では飲まなかった。あれは有効期限もあるだろうから、飲んでいてもよかったのかもしれない。
普段には、Evian, Volvicなど フランス産の水が市販(フランス系のスーパーで)されていたものを、箱買いして、台所だけではなく、家のあちこちに箱でおいていたものだった。客を迎える部屋は除くが。

現地に長くいる日本人シスターたちは、ほかの地元の人と同じく、水道水をろ過器を通し、飲料としては、沸騰させてさましたもの、を飲んでいらしたが、我が家ではボトルで供し、ボトルに残ったものはお持ち帰りくださいというと、とても喜ばれたものだった。

水というと、そんな光景を思い出す。
そうやって、ボトル入りの水をキープして、と言われるので、数箱(1箱6本入り)は買い置きがあるけれど、さあ、家が崩壊すれば、そんなボトルを持ち出すのか、いくつかの場所に散らして保存、といわれて、台所以外にも、寝室、客室、座敷と1箱ずつ置いたけれど、いつしか、掃除のときに面倒と、片付けてしまった。
ガレージにもおいておかなければ、と思うが、家がつぶれたとき、きっとガレージは最初に壊れてしまいそうだ。それに普段からガレージの中だと、埃っぽいことや、いろんなものに交じっての汚れが箱について、飲む気になれるか、不安である。非常時には飲む気の有無など問題ではないだろう、と思うけれど。

またアフリカの話になるが、ある国で、青年の自宅を訪問すると、廊下にずらっとボトルが並べられている。50本ではきかなかった。
ちょっと水に色がついているので、ここでは飲料水も色付きなの?と聞くと、いや、これは生活用水です、顔を洗ったり、体を洗ったりするときのためです、という。
緊急時のためというより、ごくごく日常的に断水が発生するので、必要不可欠なんですよ、という。

日本ではこういう形での水の準備は、非日常、緊急時のための準備であるけれど、アフリカ(とひとくくりしてはいけないのだろうが)では、それが日常なのだ、と思ったことを思い出す。

1日以来、お風呂の水は流さずにいる。足を延ばして入れるバスタブで、容量は大きい。
入浴後すぐに流せば簡単なのだが、翌日まで持ち越すと、バスタブも丁寧に洗わねばならない、と面倒なのだ。
しかし、昔、というのは私も若かった時代、年長者(しっかりおばあさんだった)から言われたのが、お風呂のお湯はおとさない、やかんに一杯の水、できれば一度沸かしておいて、を残して就寝すること、と言われたことを今更に思い出すのだ。

アフリカ時代(緊急事態が日常だった)と日本でも公的援助が整備されていたなかった時代、こうしなさい、と言われてきたことを、思い出している。

別荘地のはずれには小川が流れている。この地を生活の場として求めたとき、よし、何かあったら、ここに水を汲みにくればいいのだ、と思ったのだ。
ああ、あの時、私は若かった!

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