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ヴェネズエラのインフレ

スペイン語を国語とする国のニュースは、スペイン放送が主として担っている。
毎朝、BS1の海外ニュースをみているのだが、8時台は、まずBBCがあって、そのあと韓国、そしてスペインと続く。

今朝はヴェネズエラのインフレ、そしてdevaluationがテーマとなっていた。空前といわれていたジンバブエを大きくしのぐインフレ、というのはもう何か月か前のニュースで聞き知っていたけれど、今回は平価切下げをするのだという。
またその率が10万分の1なのだそうだ。つまりこれまで10万円だったものが1円となるとうことだ。

まあ、ヴェネズエラの貨幣単位はボリバルというということで、10万ボリバルが1新ボリバルとなるらしいのだが、想像を絶する切り下げである。
それだけ、インフレがすごいということだ。

この数日、トルコショックで、トルコのリラが20%下落したなどと、国際金融を乱しているが、このヴェネズエラ、20%なんてなまやさしいものではないのだ。

ここまでひどくはないが、アフリカのコンゴ民主共和国にいたとき、通貨の混乱は経験した。通貨のデノミが行われ、ザイール、ヌーヴォーザイール、そして新しいコンゴフランと3種の通貨が共存していた。

外国人にとっては、桁も大きいこれらの通貨を使い分けるなんてことは不可能だったけれど、町中では、3種の通貨が共存していた。

ヴェネズエラに話を戻すと、この超インフレと通貨危機で、生活物資はゼロに近く、国外へ脱出する人が300万人にのぼるという。ブラジル、コロンビア、チリ、アルゼンチン、エクアドルなど、陸続きの国へと脱出するのだそうだ。

世界は広い。こういう国が1か国ではない。どうやって生き延びているのか、わからないことばかりである。
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