味噌・醤油が減らない

つれあいが入院したときから、4カ月、一人での食事が続いている。1週間に1度、軽井沢へ行って買い物をしていたが、今では10日に1度、あるいは2週間に1度ですんでいる。

新鮮な野菜が食べられなくなった。葉物などは、1週間はいいけれど、それ以上になると、古びた感じがするし、鮮度は確実におちて、おいしくない。

サラダ用という大根は、去年、つれあいがまだ入院中にいただいたものだが、まだ冷蔵庫の野菜ルームに残っている。真ん中が黄色になって、これは捨てるよりほかはないだろう。

味噌汁を作らなくなった。つれあいがいるころは、必ず汁ものが必要で、お味噌汁はほとんど毎日作っていた。だしは食べる煮干し、という小さな煮干しを使っていた。つれあいは残していたけれど、私はカルシウムを補充する、という意味で効果があると信じていたのだ。

それが今では一人分の味噌汁を作る気になれない。味噌汁を食べるなら、インスタントになる。つれあいがいたころも、面倒だと使っていたけれど、一人で使うとインスタントの味が嫌気がさす。

お醤油も使わない。煮物などをしないからだ。塩もいらない。調味料をほとんど使わない。かろうじてサラダのドレッシングだけは使っている。

醤油に味噌は、塩気があるから、賞味期限は長いだろうが、この調子でいけば、なにもかもが期限切れになりそうだ。

一人の食事がこんなに殺伐としたものとは。味つけに工夫もなにもない。ただゆでるだけ、いためるだけ、素材で食べる、といえば恰好がいいけれど、ただただ面倒くさいだけだ。

ふたがずれていた味噌のパック、少しひからびてきた。そのうち、捨てることになるのだろうか。