台所は機械だらけ

今はやりのコーヒーマシンを買うかどうか、迷っている。エスプレッソを作るには最適だからだ。フランスではコーヒーといえばエスプレッソ、しかし我が家では、なかなか作れない。ガスの時には、サイフォン式というのか、ベルギーで買った銀色の道具を使っていた。しかし、使い勝手が悪く、お蔵いり。普通のコーヒーメーカーで、エスプレッソでもなく、アメリカンでもなく、普通のコーヒーを昼の食後や、お３時に飲んでいる。

ただ、このマシーンは、パリの代父の家にもあるが、カプセルでいれることになる。このカプセルがけっこう高いのだ。マシーンだけなら、初期投資だけですむのだが、カプセルを買い続けることになる。いろんな種類のカプセルがあるので、それを一通りそろえておくとなると、それも負担だ。

このマシンを買っても、きっとこれまでのコーヒーメーカーは残しておくだろう。そうなると、２つのコーヒーメーカーで場所をとりあうことになる。

これはほかの料理機器でもいえる。フードプロッセサーはないが、バーミックスやティファールの撹拌する道具はある。友達からはスムーズィというのか、野菜や果物でどろどろのジュースを作る道具を買ったら、とすすめられている。炊飯器にティファールの湯沸かしポット、トースターに電子レンジ、普段に使う電気器具でいっぱいになっている。この上、常設の機器をおく場所はない。

スムーズィを作る道具があれば、夏場に我が家の畑で作る野菜も、捨てるところがなくなるほどに利用できそうだ。美容や健康にもいい、という言葉をきくと、ついその気になってしまう。つれあいの薬の副作用による便秘も解消するのかな？と思ったりだ。

棚の中には、おでん用のなべ、ホットプレート、すき焼きなべもある。いつ頃からこんなに台所に電気製品が増えたのだろう。

台所だけではない。テレビの周りも、録画機との接続で、コードがのたうちまわっている。パソコンが連れ合い用と私用、それぞれにプリンターが接続して、インターネットもあるし、どれがどのコードかわからない。電気カーペット、加湿器、アイロン、足温器、電気毛布に電気敷布、なんだか電気に支配されている。これだけ電気機器があれば、節電を言われても、どうしようもないような。