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親子関係 新たな局面

先日は赤ちゃん取り違え事件があり、60年を経て、真相があきらかになった。一昨日は、最高裁が、性同一性障害で性転換した男性が結婚し、妻が第三者の精子で妊娠、出産した子を、婚姻内での子であることから、嫡出子と認める判断を示した。

この頃、親子関係がとても複雑になっている。AID(非配偶者間人工授精)による出産でも、2種類あって、性同一性障害でなければ、生殖能力のない男性の場合は、婚姻している夫婦であれば、嫡出子と認められていた。届け出の時に、父親に生殖能力があるかどうか、などチェックはされない。だからそれが可能である。
性同一性障害の場合には、男性が元は女性であったことが戸籍でわかることから、はっきり生殖能力がないことがみてとれるわけだ。

昔はこの男性だけが問題だったけれど、この頃では、卵子も第三者の提供をうけることが可能になってきた。だから腹をいためた、という表現だけでは、真の母の証明とはならない。
公表されていることだから言えるけれど、野田聖子氏の場合、彼女が出産をしたけれど、卵子は第三者の提供をうけている。生物学的な母とは言えない。
転じて、向井亜紀さんの場合は、彼女の卵子であるのに、第三者に出産をゆだねたため、母親とは認定されない問題があった。

アメリカでは、デザイナー・ベイビー問題もできている。遺伝子の選択をして、自分好みの子を得ることもできるらしい。

あるいはある夫婦が、精子も卵子も選んで、血液型は夫婦と同一にし、代理母などで子を得る、というようなことも考えられそうだ。

そのうち、国民背番号制度が実施されるとき、そのカードに、DNAの記載が義務付けられることもあるこあもしれない。
コウノトリが運ぶとか、天からの授かりものといった表現を使っていた時代がとても昔に思える。あるいは、子供から「私はどうやって生まれてきたの?」と聞かれ、「お父さんとお母さんが愛し合って。。。」といった返事はうそごとになるのかも。

フランスで、母の日、父の日を学校で祝わなくなった、というのも時代を表している。
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