SSブログ

いただいたお香典を寄付する

つれあいが亡くなってはや7カ月がたった。ようやく、一通りの手続きは終わった。残るは香典の扱いだ。
ふつう、お香典返しというのは、七七忌のときに行うものらしい。それはとっくの昔になった。今更というのでもないが、もともと香典返しはしない、お香典もいただかない、という心づもりだったのだ。

しかし、伝統というのか、習慣というのは残っている。つれあいとは以前から、葬儀は家族葬、うちわでひっそりとする、と言っていた。香典は受け取らない、と。しかし、それでもいただいた香典などをどうするか、具体的には話していなかった。

弔意の表し方にはいろいろある。つれあいが亡くなったのはもう年末だった。だから、なにもかもを内輪で執り行うのは、ごく自然だった。
何もご存知ない方たちからいただいた年賀状に、亡くなった知らせを出すと、お電話、お手紙、そして現金書留でお香典、お花料、などが送られてくる。また供花やお供物なども届く。

どうしましょう、つれあいに聞いても返事はない。そのままお返ししたいところではあるが、それはあまりにも礼を失している。

そもそもの香典の趣旨は、葬儀などの費用を負担しあうという相互扶助の意味があったとか。我が家の場合、葬儀も質素に、そしてもうお墓もある。それらにかかる費用はほとんどない。

わが結論は、しかるべき団体への寄付である。一切合切を寄付することにすれば、香典返しの負担も感じなくていい。

この7カ月間、寄付する先について、迷いもあった。相続人である娘たちの意向も気になった。しかしすっぱりと迷いを切った。故人の遺志であるともいえないかもしれないが、遊興に使うわけではない。貧者の一灯にすぎない金額だったが、思いをこめて送金した。

寄付をした団体の担当者から、丁寧なお電話をいただいた。これでいい、つれあいの声もきこえる。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0