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ネイトーって何?

現在、ドイツでG7が開かれている。そのあとは、NATOの会議があるという。
このNATO、日本ではナトーと呼んでいるが、英語圏ではネイトーである。AはエイだからNが先にあってネイとなるのか、と気づいたのはトルコ旅行時であった。

もう何十年も前、外国語の知識はおぼつかないもので、毎日がはらはら連続の旅行だった。
イスタンブールのお土産屋さんで、店主といろいろ話をしているときだ。彼の口からネイトーという言葉が出た。何、それ?である。
彼との会話を続けているうちに、ネイトーはNATOであること、トルコもその一員であること、が分かった。
わかったけれど、理解したとは言えなかった。
イスラムの、まして半分以上はアジアにあるトルコがナトーの一員であるとは、それは嘘でしょう、といいたかった。
ホテルに帰って、何かで調べたか、店主のいうことがすべて正しかったことを知った。

G7についても、知っておかなければならないことが多い。
始まりは1975年、当時の仏大統領ジスカール・デスタン氏ガ提唱し、当時のエネルギー危機を打開するため、先進国のトップたちガ直接話し合おうというものだった。
それまで先進国の首脳が一堂に会する機会はなく、画期的な試みだった。
呼び名はConference au Sommet(アクセントの印がいれられない)、sommetが英語ではsummitなので、日本ではサミットと呼んでいる。
開催順序は、国力順みたいなもので、まず提唱国のフランスから始まり、アメリカ、イギリス、あとの順序は忘れたけれど、アジアで唯一の参加国に選ばれた日本は、サミットとなると気のいれかたが違う。

それはさておき、この4月からウクライナの地名が、ウクライナ語の呼び名に変わった。
それより前、ロシアの侵入が始まったときから、地名についてはいろいろ言われていた。
キエフKievというのはロシア語風表記で、ウクライナ語であればKyivとなるのだそうだ。
1995年より正式な名称になったらしが、イギリスは2014年からKyivを用い、アメリカは2019年からだとか。英米、英語ではキーヴと発音するらしい。
BBCやABCを聞いていると、キーヴと言っているのには気づいていた。
フランスの放送では今でもKievを使っている。これはきっとロシア語を使っているのではなく、フランス語ではこのように表記するのだろう。

国名、都市名、地名の発音は難しい。日本ですらにほんなのかにっぽんなのか、よくわからない。
河野太郎氏の「日本を前に進める」という本を読んだ。
その46,47、48ページに彼が総務代診政務官にあったときの改革が書いてある。
外務省流の国名、地名表記の全面改定したのだそうだ。(2002年1月任命)

当時の書き方では、ヴィエトナム、トゥヴァル、ニュー・ジーランド、連合王国、ロス・アンジェルス、ニュー・ヨーク、などの国名を・都市名を日本風に書き改めさせたのだそうだ。
ベトナム、ツバル、ニュージーランド、ロサンゼルス、ニューヨークなどに替えられたのだそうだ。
連合王国については、どう変えられたか、文中にない。

この変更、ヴァをバ、など表記をシンプルにという動きの一環もあったときかもしれないが、彼はそれによる不便さを意識していない。
連合王国は、イギリスのことだが、イギリスはイングランド、スコットランド、北アイルランドなどが連合した王国、英語ではUnited Kingdom, フランス語であればRoyaume Uniとなり、普通UKの略号で知られている。
これで昔は苦労した。イギリスなんて呼び方は江戸時代、エゲレスと呼んでいた流れの呼称ではないか。イングリッシュなんて言っても、英語はそう言えるけれど、国名をいう場合、UKと言わねば通じない。正式名称はもっとややこいけれど。

ニューヨークにしても、ニューとヨークの合体したもの、つまりは新しいヨークだとわかるためには中ぽつがあったほうが分かりやすい。
もう改称されて20年、新しい呼び方にならされてはいるけれど、日本の常識、世界の非常識というように、日本語で覚えた外国の地名がどれだけ通じるものか、彼は実際を知っているのだろうか?

国際組織(特に国連関係)のほとんどは英語とフランス語での名称がある。
NATOはOTAN、WHOはOMS、といったようにだ。
国連のOUN(Organization of the United Nations)はONU(Organisation des Nations Unies)、

5歳の幼稚園児が、世界の国旗を覚えている途中だ。そこに国名を正確に、と注文をつけている。
英語も勉強中なので、国名は英語でも覚えているらしい。がんばって!

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