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ストローは昔ながらのストローで

6月5日は世界環境デーらしい。今回、大きく取り上げられたのは、体内に80キロのマイクロプラスティックをため込み、栄養がとれずに死んだクジラである。

海中にはものすごい量のマイクロプラスティックがあって、海洋動物が瀕死の状態にあるとか。
環境問題はこのマイクロプラスティックだけではないけれど、今回はこれが主テーマとなっているようだ。

2,3年前、フランスに行ったとき、その年に日本旅行をしたフランス人女性から、日本人は環境問題をどう考えているんだ、と迫られた。日本人の方がフランス人よりずっと環境問題には敏感だと思っていたので、なんでこんな言い方をされるのか、とちょっと心外であった。
しかし、彼女の話を聞いてみると、納得いった。つまり、日本ではいたるところで、今風にいえばレジ袋、ビニール袋をたくさん、ほしいというだけくれる、それはなぜなのだ、というのだ。

そうしてみると、フランスはスーパーのレジでも袋はもらえない。有料で、かつ紙製の袋の場合が多い。
買い物する人も常に買い物袋、それは昔風のごろごろ押すものだったり、バスケットだったり、今風のトートバックであったりする。

日本での習性で、何ももたずに買い物にいったり、出先からのついでに買い物に立ち寄ったりしたとき、有料のバッグを買うという準備の悪さ、それがほんの少額であっても、意識のなさを自覚させられた。

今回は、フランスからきた従弟の妻を案内していて感じたことである。アイスクリーム屋さんに立ち寄った。何を、どう食べるかである。彼女はコーンに盛ってください、と頼む。私はコーン分のカロリーを考えて、カップに入れてください、と頼んだ。
彼女が、コーンだと全部食べられる、という。私はプラスティックのカップだから、それを食べるためには、またプラスティックのスプーンを使う。どちらも捨てる。ごみとなる。

フランスではパリ協定のあたりから、環境に対する意識がとても強まった。たまたま、私が寄宿した家がそうなのかもしれないが、サランラップなどの使用もとても少ない。

アメリカではプラスティックのストローを禁止しているところがあるとか。スパゲティを使ったり、紙で作ったストローにしたり、代替品に苦心しているのだそうだ。
昔はストローという名のとおり、麦わらで作ってあった。唇にもやさしい感じだったことを思い出す。
しかし、アメリカから、派手な色どりのプラスティックのストローがはいってきて、徐々にそれにかわっていった。特に、アコーディオンプリーツがはいって、曲げられるものがでてきたときには、なんとしゃれたストローだろうと、感激したものだ。

ストローというとき、ある人から聞いたエピソードを思い出す。昭和の時代に、皇室の方が飛行機に乗られ、ジュースを出したのだが、ストローを添えたら、これは何に使うのですか?というご下問があったのだとか。

閑話休題、なぜ、ストローがやり玉に挙がっているのか、マイクロプラスティックは5ミリ以下の粒を言うのだそうだ。そういう点では、ストローなど、5ミリ以下になりやすいのだろう。
洗顔剤にはいっているマイクロビーズ(スクラブ剤)などは、禁止の方向にあるのだとか。

環境汚染については、常に考えておく必要がある。ついつい、スーパーでもコンビニでも、ドラッグストアでも、レジ袋にいれてもらって当然と思っていたけれど、常に薄手のトートバッグをしのばせておいて、それを役立てることにしなければ。
今朝はさっそく、雨降りであったけれど、新聞買いに、トートバッグを持参した。

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