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お母さん、ごめんなさい

今日、母から贈られた食卓を処分した。この食卓を処分することは、この数年の懸案であったが、ようやく決着がついた。
ひょんなことからだ。朝は村の廃品回収で、パソコンを3台処分、そして、ベランダにおいていたキャビネットと籐の丸い回転いすを粗大ごみで出した。

ベランダがいくらかすっきり片付く。半ばごみ屋敷風になっていたのだ。そこで、次なる片付けに着手する。2つある食卓のうち、重くてどうしようもない母からの食卓を処分する、という作業だ。

つれあいが自宅で生活するためには、酸素ボンベとともに動くため、空間が必要となる。ほかにも整理すべきものはあるのだが、最大の難物がこの食卓だった。


管理事務所の人に相談すると、この食卓も粗大ごみとして持っていきましょうという。大きすぎて、どう処分していいのかわからないでいたけれど、聞いてみれば簡単だ。
軽トラではなく、普通のトラックで収集にきてくれた。屈強な男性2人、軽々というわけにはいかないが、それでも重くて動かせなかった食卓が、12段の階段をおり、トラックに積み込まれた。

結局は粗大ごみのシール7枚分の費用ですんだわけだ。あまりにも簡単すぎる。費用はかからなかったけれど、長いこと、母のプレゼントだから、と処分をためらってきたのに。

考えてみれば、形見だ、遺品だと言ってみても、いつまでも持ち続けることはできない。そしてこの食卓はつれあいのためでもあるが、もう高齢となった私にも使えないものになっていた。
6人用とはいえ、少し大型に作られた食卓がなくなったあとは、空間ができた。

未練は残すまい。この家だって、いつまで住み続けられるかわからない。
こうして、終活の懸案が一つ解決だ。しかし、まだまだ懸案は残っている。まだ死ぬ時期ではない、とでもいうのだろう。

つれあいはまずは懸案の一つが解決した、とうれしそうだ。
母も納得してくれるだろう。

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