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不思議な花コルチカム

庭にコルチカムが咲いた。ピンクの色が冴え冴えとしてとてもきれいな花だ。
その咲き方が独特だ。
和名はイヌサフラン、だからサフランの咲き方と思えば、不思議ではないかもしれないが、茎がほっそりしていて、それでいて、花は大きい、という姿は、不思議な花である。

それにもう一つ、不思議な要素は、花だけが咲く、のだ。葉っぱはない。
サフランはだいたい、そのような咲き方をするし、また春に咲くフクジュソウやクロッカスも花だけが先に咲く。
コルチカムの異常なところは、花だけが秋に咲き、葉っぱは冬を超えて、春にようやく生えてくる。そのときには当然、花は名残ひとつなく消え去っている。だから、この葉がコルチカムのものであるとは思えないのだ。

学名は、Colchicum autumnaleで、ちゃんと秋という言葉がはいっている。
ヨーロッパ中南部や北アフリカあたりが原産地で、地中海沿岸には多くみられるという。
しかし、マルセイユに住んでいるときにはみかけなかった。

花が先か葉っぱが先か、私は春、それもいろんな草花が咲きそろうころに葉っぱがでてくるのだが、葉っぱが先で、栄養分を地下の球根にため込み、それで秋に花が咲くのだと思っていたが、花が先らしい。

我が家のコルチカムはいつからだろうか?
まだつれあいが生存中に、どこかのどなたからか、いただいたのだと思う。
その時、つれあいは知っていただろうか。この花がコルヒチンを含む有毒植物であることを。
腹痛、下痢、嘔吐などをもよおす有毒植物、でとても危険らしい。
つれあいは、庭の植物に有毒か、触ると痛いものが多くて、いかにもあなたの庭らしいね、と言っていた。(これは植物の特性であって、私が故意に集めたものではない)

花言葉は「危険な美しさ」
英語ではMy best days are pastなのだそうだ。

きれいな薔薇にはとげがある、ともいうが、バラのとげでは死にいたるまではいかないかもしれないが、このコルチカムの毒は死に至るケースもあるのだとか。
しかし、どうやって、このコルチカムを使えばいいのだろうか?
毒としての使用法は、携帯の索引ではでてこない。
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