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LGBTq、フランスでは?

今回のフランス旅行、トイレのことがとても気になった。
シャワー設備がないことはわかっているし、それはそれで納得している。
しかし、LGBTに関連してのトイレはどうなっているのか、24年にパリオリンピックが予定されているだけに、大幅な変化が生じているのか、とても関心、あるいは心配をしていた。

昨日の朝日新聞に、戸籍上は男性だが、女性として暮らすトランスジェンダーの経済産業省の職員が、省内での女性トイレの使用を不当に制限されたのは違法だと国を訴えた訴訟で、最高裁第三小法廷は11日、この制限に問題はないとした人事院の判定を違法とする判決を言い渡した、という記事があった(7月12日朝刊)

この性をどう判断するか、とても難しい。
パリの空港について、利用はしなかったが、ちょっと見でのトイレの表示は、相変わらず、男性と女性のサインだけである。

例外的だったのは、パリ郊外にあるマルメゾン城である。
この城、こじんまりしていて、ナポレオンの最初の妻、ジョゼフィーヌが離婚後の日々をすごしたことで知られている。
デファンスからバスで15分くらい、とても簡単に行ける。

年齢をくわえるごとにトイレの回数が増え、出かける直前にトイレにいっているにも関わらず、次の交通機関を待つ間にトイレへ行きたいと思うようになった。
このお城には数回きている。
バス停からお城までの道を歩みながら、まずはトイレ、と心の中で確認する。

門の前には3台の大型バス、悪い予感がする。
門の内側にある発券所でチケットを購入。構内の配置図をみると、お城の入り口の直前にトイレの印がある。
よし、トイレをすませて、ゆっくり鑑賞しよう、とトイレに行ってびっくりだった。

団体のバスの客であろう、男女が長い列を作っている。
ここのトイレは男女の別がないのだった。そして、この観光客の多い施設にも関わらず、トイレの数は2,それに障碍者用のボックスがあるだけだ。
なんてことなの!!!!別にあせってはいなかったが、行列の長さと2つしかないトイレ、所要時間をすばやく計算する。
答えは出ない。行列に並んだ人たちも、納得のいかない表情だ。

なぜ、男女共用がいやなのか。
男性が使ったあとのトイレは、男性が小用の場合、便座をあげて使用したか、便座をしたまま、座ってしたか、使用後、状態をチェックして、清潔にして出たか、など、気にするべきことが多い。

とトイレのことについては、また別に書くつもりなのだが、ここが男女兼用である、ということは、もしかしたら、相当の場所がそういうふうに変わっているのだろうか?と思ったのだ。

実際はそうではなかった。
外出したところで、必ずトイレを利用するわけではない。
なるべくしないようにしている。

男女共用にしているのは、このマルメゾンだけだった。
どこでも、男性、女性の別だけで、LGBTを意識したトイレはなかった。
あと1年でオリンピックになるのだが、どうするのだろうか?

まずはトイレを書いてみたが、日常にはLGBTは浸透しているように思われた。
Lは目立たないが、Gの存在は以外と外に見えるものだ。
男性2人で手をつないでいる、体を密接させている、相手の男性をとろんとして目で見つめている、なにかしらの空気が漂う。
ある日、メトロの入り口で、キスをかわす男性2人がいた。
男女のキスシーンはまたか、と思うけれど、男性同士の場合、おやっと思ってしまう。
まだ見慣れないからであって、これは仕方のないことだ。
どう呼び合うのだろう。mon copin, mon partenaire, mon ami, そんな形で紹介するのだろうか?

少数の存在を多数の中で認証させるというのは、やはり大変などことだ。
フランスは同性婚も認められているし、進んではいるけれど、宗教のなかでも受け入れられているか?
私の友人の一人は、同棲まではいいけど、結婚する必要はないんじゃない?という人もいる。
夫夫と書いて、ふうふ と読むべきか、婦婦とかいてもふうふと読むべきか、

フランスでは名詞に男性、女性があって、それを覚えるにに苦労したものだが、例えば男性名詞とされていた大臣ministreはつねにle ministreであったが、今やla ministreも存在し、その書き方で時代がわかるし、しかし、過去についてはle ministreとあっても女性かもしれない、という翻訳家なかせのことになっている。

例えばLGBTの人たちを表現するのに独特の表現方法ができるものか、トイレという問題に限らず、注目すべきところは多すぎる。

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