SSブログ

そうだ、金沢へ行こう

先日、金沢へ行った。JRの広告、「そうだ、京都へ行こう」に習ったわけではない。
日帰りで行けるところ、昼ご飯、海鮮のものが食べられるところ、と考えた結果が金沢になった。

車で行くには遠いけれど、新幹線がある。同行してくれる友人、まだ新幹線に乗ったことがない、という。
私も金沢まで乗ったことがない。上越新幹線、それが長野新幹線と呼ばれていたころから、行くのは東京であって、逆方向には乗らなかった。
一種の日本探訪にもなる。いつも車でいけるところ、としていると、運転席でもたとえ助手席であっても、景色というより、交通標識をチェックすることに神経をとがらせている。
車窓から景色を楽しみながら、目的地まで快適にいける、なかなか楽しみなことだった。

日本の中央には大きな山脈があって、太平洋側と日本海側を分けている、というようなおおざっぱな知識を持っていたのだが、日本というのは、どこも山だらけ、というのを実感する。
大きい山、小さい山、山の場合は高い、低いで表現するのだろうが、なんだか大小で言いたいような山々がずっと続いている。
我々は上田から乗ったのだが、上田駅を出るや、長い長いトンネルにはいった。まるで、「トンネルを過ぎるとそこは雪国だった」と川端氏が表現したように、トンネルを過ぎたあとの風景が違う。
ああ、日本海側になったのだな、と思う。
山の中に住んでいるので、山の風景には慣れているのだが、山そのものが違うのだ。

金沢に行く、と話したとき、友人は観光?と聞く。昼ご飯食べに行く、というと、贅沢な話ね、とかえってきた。
そうなのだ、とても贅沢な話だ。しかし、今、政府はそんな贅沢をしろ、と勧めている。
普段、政府のいうことには反抗ばかりしているのに、こういうときには政府のいうことを聞くの?と追及される。

まあ、遅きに失した日本探訪、でもある。
金沢には10年以上前に行ったことがあるけれど、それきりの日本海側だ。
日帰りだから、金沢探訪はできない。昼ご飯を食べ、1,2か所の名所を訪ねるくらいが関の山だ。
同行友人の希望で、ひがし茶屋街を歩こうということになる。
金沢は100万石の大名がいたところ、なんとも優雅ゆとりのある町にみえる。
金箔カバーのソフトクリームが売りだというので、金箔を食べるなんて、なんと贅沢、と思いながら、今日は贅沢デーなんだ、とトライする。
これを食べたあと、レントゲンをとれば、きんきらきんの映像が出てくるかしら?
食べたあと、貴金属店で、胃の中の金箔を売りたい、と言えるかしら?などとくだらない冗談をいいあう。

金沢というのは、気候的にも特殊なのだろうか。積雪はあまりなく、だいたい、雨で住んでいるらしい。だからなのか、日本家屋でありながら、3階建てというのが、茶屋街には多いのだ。
近江町市場はカニの解禁ともあって、カニ、カニ、カニ。貧乏人には手がでない、と値段も見ない。

金沢に住む知人が案内役をしてくださったので、迷うことなく、歩き回れた。
帰りの新幹線では、友人との合言葉は、「そうだ、また金沢に行こう」ということになった。
nice!(0)  コメント(0)